ベイオールのシンボルの一つである老舗インジ菓子店はそれまでの店舗が入っていた建物から立ち退き、ベイオールのミス通りにある新しい場所で再開した。
イスティクラル通りのセルクル・ド・オリエントという名前の建物で68年間営業し、2012年12月7日に移転した老舗のインジ菓子店は、70日の休業後再度開店した。開店初日にはインジ菓子店ご自慢のプロフィテロール(シュークリームのチョコレートかけ)も販売された。
ベイオールのミス通りにある4階建ての建物の地上階部分で再度開店した老舗菓子店の経営者であるムサ・アテシ氏は、新聞記者らのインタビューを受け、インジ菓子店と聞けば誰しも頭にあるものを思い浮かべると語った。
■似た店はない
アテシ氏はトルコには多くの素晴らしい菓子店があり、これらの価値を守ることの重要性を指摘し、インジ菓子店に似た店はないと強調した。アテシ氏は、インジ菓子店は自らのお菓子そのもので名声を得たと述べ、「ベイオールのどの菓子店にも特徴があります。この菓子店はというとプロフィテロールの生みの親です。我々は残念ながらこれらの素晴らしさを知らず、反対にこれらをなくしてしまうことには長けているのです。この店もなくなりそうになりました。その日から今日まで2ヶ月が過ぎました、そしてこのように新しい場所でまた店を開いたのです。インジ菓子店を「インジ(真珠、大切なもの)」にしてくれたのは皆さんなのです。再度ここで菓子店を開くことができ、幸せですし、誇りに思っています。しかし前の建物で店を続けたいと思っています」と述べた。
老舗のインジ菓子店は1944年以来営業を続けてきたセルクル・ド・オリエントという建物から、ビルの修復のため、2012年12月に立ち退いた。この立ち退きにはいくつかの市民団体が反発を示していた。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:29269 )