BDP代表と会見のオジャランから、PKKへメッセージ
2013年02月24日付 Hurriyet 紙

イムラル島(のオジャラン)への土産として、数珠と万年筆を持っていった平和民主党(BDP)代表団は、「PKKに捕らえられている人々が一刻も早く家族と再会できるよう」というオジャランのメッセージを持ち帰った。

BDPのスッル・スュレイヤ・オンデル議員、ペルヴィン・ブルダン議員、アルタン・タン議員は、「平和プロセス」の一環としてテロ組織PKKの首領アブドゥッラー・オジャランと面会するため、イムラル島を訪れた。ペルヴィン・ブルダンBDP会派代表とスッル・スュレイヤ・オンデル議員、アルタン・タン議員は、オジャランと二度目となる面会を行った。9時15分にブルダン議員は「030」のナンバープレートのついた公用車でイスタンブルのアタキョイ・マリーナを訪れ、代表団は9時30分に沿岸警備隊のボートKEGM4でイムラル島に向かった。

■特別な土産を持参

ペルヴィン・ブルダン議員は、18世紀から使われているインクを扱うPlumonという店の袋に入った限定品のカランダッシュの万年筆と特製のノートを持って、ボートに乗り込んだ。ブルダン議員は、オジャランに数珠も差し入れた。スッル・スュレイヤ・オンデル議員は、オジャランにEU諸国の憲法を比較して扱った本と、トルコ大国民議会(TBMM)クーデター研究委員会の報告書をイムラル島に持っていった。代表団には国家諜報機構(MİT)次官室所属の2名も同行した。代表団のスッル・スュレイヤ・オンデル議員はボートに乗船する際報道関係者に手を振った。

代表団は18時10分にアタキョイに戻った。代表団を代表してペルヴィン・ブルダン議員が会見を行った。ブルダン議員は、アブドゥッラー・オジャランが「メディアの努力に敬意を抱いているため、彼らに挨拶を」と言っていたことを明らかにし、次のようなメッセージを伝えた。

「この会談は歴史的な一歩である。我々は歴史的なプロセスを経験している。あらゆる側がこのプロセスの中で十分に注意深く、敏感になるべきである。政府の元にも、PKKの元にも捕らえられている人々がいる。PKKは捕虜たちに対してよい扱いをすべきである。一刻も早く彼らが家族と再会できるよう望んでいる。価値あるメディア関係者の皆さん、我々の首領は時が来ればあらゆる発表や会談の記録をあなた達と共有するだろう。」

■不戦を宣言すべき

BDP代表団は執拗な質問には答えず、マリーナを離れた。「プロセスを支持するため『不戦』を宣言すべきだ。PKKメンバーのグループは国外に出る準備をすべきだ」というオジャランの呼びかけも、PKK執行部に伝えられる。PKKが宣言した最初の停戦から20年目に実現されたこの訪問で、オジャランがPKKに拘束されている16人の公務員と民間人への言及とともに行った「政府の元にも囚人がいる」という主張は、法務省発表で600人ほどであるとされるKCKの囚人に関して述べたものと思われる。

■イムラル島での会談は5時間に及んだ

イムラル島で代表団として行われた二度目の会談は、紹介の式典で始まった。オジャランは、政府にも伝えた「新ロードマップ」を説明した。オジャランは「民主的な方法によるクルド問題解決」議論に多くを割き、「PKKの不戦宣言」を特に強調した。5時間に及んだ会談でオジャランは、この方向で組織が決断する必要性を述べた。KCK執行部が8回目の停戦を3月初頭に宣言することが期待されている。オジャランは、トルコにおけるPKKメンバーらの国外脱出にも言及した。オジャランは「PKKの武装解除」が最終的な目的であることを明らかにし、「近いうちに踏み出されるステップに関連して、国外脱出は主題となるだろう。組織はこれに備えるよう。武器の代わりに政治の時代をはじめなければならない」として評価を下した。BDPの参謀らに伝えられた情報によると、オジャランは、「最大でクルド人のアイデンティティが憲法で保証されることにつながる」と述べて、評価を行った。オジャランが政府に提示した新たな計画と同時に、BDP代表団にもカンディル(のPKK本部)と世論に宛てた文書も渡したことという。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:29341 )