PKKカンディル・キャンプ幹部、オジャラン交渉に初の発言
2013年02月26日付 Milliyet 紙
PKK(クルディスタン労働者党:非合法組織)幹部であるドゥラン・カルカンは、政府とイムラル間で継続する協議後、アブドゥッラー・オジャランの声明に初めて返答した。
PKK幹部でありクルディスタン社会連合(KCK)執行委員メンバーであるドゥラン・カルカンは、KCK及びPKKがイムラル協議に対して抱く見解を説明した。彼は、イムラル訪問に関して「いくつかの物事が準備に入ったことは明らかだ。過去にもこの種の協議が行われている」と述べた。
カルカンは、「我々は解決、及び平和の骨組みを作っている。精神的基礎を用意している。未だ準備作業段階にある事は明確だ。決意と明確性がある。しかし、これは結果ではない。始まりでさえもなく、始まりへの希求と言えるだろう」と述べた。
■ PKKは拉致被害者らをいつ解放するのか?
人権協会(İHD)ディヤルバクル支部の記録によれば、兵士6名、警官1名、郡知事候補者1名の計8名がPKKに捕らわれている。KCK幹部のドゥラン・カルカンはこの拉致被害者らに関して以下の様に言及した:
「人道的観点からも、政治的観点からも、我々が発言し、拒否し、賛成できないという状況ではない。如何なる諸条件の下、解放がなされるのか、その段階はプロセスに関係している。善意あるアプローチとしてのこの種の相互的な歩み寄りが生じる可能性はある。第二に、調停者及び相互協議があればこういった状況はさらに進展するだろう。我々に人々を長期に渡って捕える、多数捕える、拘束するといった意図や策はないことは明白である。警告の意を込めてこれを行ったまでである。」
■ 「エルドアン首相は撤退せよと言いつつ爆撃を行っている」
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の「分離主義的テロ組織は武装放棄しろ、国を去れ」という発言に関しコメントしたドゥラン・カルカンは以下の様に語った:「(エルドアン首相は)クルドの民を、その闘争力を弱めようと努めている。しかし自分たちの攻撃の構えは解いていない。これは想像に難くない。PKKは去れ、問題を解決せよと言われる。PKKは問題などではない。PKKは問題の解決を追求している。あなたが解決なさい、そうすればPKKは現在のPKKではなくなる。問題を解決できなければ、どうやってもPKKを変え ることはできない。PKKを無くすことはできない。」
■ 「PKKは武装放棄するのか?」という問い
PKKは解決プロセスにおいて何をするのかという問いに対しドゥラン・カルカンは、何より先ず政府に期待していることを示唆した。
以下その声明:
「PKKに出来る事は限られている。更に、PKKは問題を明確にし解決を強く主張する責務がある。解決策を生み出す力が国家であり政府である。両者の歩み寄りにより解決が可能となる。両者が解決を進展させれば、私はPKKの名の下、以下の様に保証することが出来る-これはPKKの総意である-PKKはクルド問題解決において、またトルコの民主化において決して障害ではなく、そうなることはない。
解決への歩を進めよ.、解決は我々と共にあれ、とは言っていない。PKK幹部はそのようにトルコを、あるいはクルド社会を統治しようとする情熱を抱いてはいない。こういったことを発言する者は誤っている。しかしクルド問題解決おいては最後まで確固としている。」
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:29372 )