テヘラン近郊エシュテハールド工業団地の産業排水で地下水が汚染:環境汚染の危険性も
2013年02月25日付 Mardomsalari 紙

 エシュテハールドの工業団地のインフラは、そこで稼働している生産ユニットの数に見合ったものとはいえないのが現状だ。例えばこの工業団地は、〔工場排水を処理するのに〕十分な処理施設を有しておらず、十年前に設置された処理施設も、数を増した工場にいまや対応しきれていない。このことが原因で地下水が汚染される可能性があり、もし豪雨や激しい雹が降るようなことになれば、この問題は危機的様相を帯びることになることも予想される。

 メフル通信によれば、エシュテハールド工業団地は、首都に近く、テヘランから半径120キロメートル圏内の高地に位置しており、さらに免税地区でもあることから、投資に最適な場所となっている。イランの幹線道路へのアクセスの容易さ、専門的な人材の存在、条件を満たしていれば免税措置も用意されていること、土地の安さ、水道や電気、ガスが完備されていることなどの要素が、この工業団地を工場新設にとって最適な土地にしている。

 こうした条件すべてが合わさり、この団地はイラン最大の工業団地の名を冠するようになり、多くの投資家がこの団地に流入した。その一方で、この団地のインフラはそこで稼働している生産ユニットの数にすでに見合っておらず、例えばこの団地は十分な〔排水〕処理施設を有していない。

 こうしたことから、モーターの燃焼済みオイルの処理やその他の工場排水によって〔地下には〕汚水溜めができており、豪雨や激しい雹が降った場合、危機的状況が露わになって、驚くべき人的災害が起こる可能性が指摘されている。

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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:29377 )