エスファハーンのストリート・チルドレンの7割がアフガン人
2013年02月27日付 Mardomsalari 紙
【メフル通信】エスファハーンにいるストリート・チルドレンの7割がアフガン人の子どもであり、エスファハーン市民による彼らへの施しは、サダカ(喜捨)として誤っていると言わざるを得ない。
車のガラスをたたき、無垢な様子で花を買ってほしいと求めたり、あるいは〔邪視などを防ぐために〕お香を焚いたり、祈りの文句を唱えたりしたことの代価としてサダカを要求したりする、働くストリート・チルドレンの姿をあなた方も見たことがあるだろう。知らず知らずのうちに善意に襲われて、〔憐れみの情から来る〕心の痛みを癒すために、子供たちからガムを買ったり、靴を磨いてもらったりしたことがあるはずだ。
あなた方に罪はない。自分の子ども、あるいは弟や妹と同じくらいの年格好の子どもが私たちの後を追ってきて、「おじさん、お願いだから一つ買って」なんて言われれば、これを無視するのは並大抵のことではない。
こうして人々は何年も、こうしたストリート・チルドレンに施しを与えてきた。こうしたサダカが果たして正しいサダカなのか、私たちの施しはこれらの子供たちを現状から救い出すことに役立つのか、といったことを考えもせずに。
私たちのこうした感情的な施しが、これらの子供たちが抱える問題を解決しないばかりか、むしろこれらの子供たちを支援し、彼らを学校に戻し、誇りの持てる職業に就かせる責任を負った関係機関の仕事を邪魔しているということを、恐らく私たちは知らない。
いずれにせよ、こうした子供たちには保護者がいないのか、あるいは誰かが彼らを働かせているのか、それとも彼らの家族があまりに貧しいのか、こうしたことにかかわらず、私たちの施しは彼らが路上にとどまり、リハビリ施設が彼らに救いの手を伸ばすのを阻む原因となっているのである。
つまり、〔彼らに施しを与えるのではなく、〕市や福祉施設、あるいは警察などの関係機関にこれらの子供たちの存在を通報したり、福祉施設に寄付をした方が、これらの子供たちのためになるということだ。
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社会・福祉問題の専門家であるトウフィーギー氏は、社会の貧困が働くストリート・チルドレンを生む主な要因となっていると指摘した上で、「一部の家族の文化的貧困や、教育を受けさせたり生活費の面倒を見たりすることができないほど、子どもの数が増えてしまったりすることも、働くストリート・チルドレンが生まれるもう一つの要因となっている」と指摘する。
同氏はその上で、「こうした子供たちの職業乞食たちに施しを与えることは慈善行為ではなく、物乞いを煽り、子供たちの将来をさらに暗くさせることにつながるのだということを、国営放送などのメディアは伝えて、人々の啓発を行うべきだ」と強調している。
同氏はさらに、「子供たちへの憐れみから、彼らから物を買ったり、彼らにお金をあげたりすることは、彼らが抱える問題を解決しないばかりか、正しいやり方での慈善事業を邪魔することになるということを、国民は知るべきだ」と指摘している。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29379 )