「ポートサイドの虐殺」事件の判決、エジプトを炎上
2013年03月10日付 al-Hayat紙

■「ポートサイドの虐殺」事件の判決、エジプトを炎上

2013年3月10日『アル=ハヤート』

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

「ポートサイドの虐殺」事件についての判決が昨日(9日)エジプトで警察とデモ隊の間に放火と暴力の波を引き起こした。裁判所の判決が、虐殺の犠牲者が属するアル=アハリーSCのサポーターグループも、判決を受けた側の多くの出身地であるポートサイドの人々をも満足させなかったためである。

カイロとポートサイドでは大規模な抗議行動が起こり、その合間には諸施設への放火も起きた。特に、エジプト・サッカー連盟の本部は略奪にもあった。タハリール広場周辺では警察との衝突で2人が死亡、一方でポートサイドでは抗議デモの参加者たちがスエズ運河の船舶の航行を妨げようとした。

ポートサイド刑事裁判所は昨日、昨年2月に起こり、アル=アハリーSCのサポーター72人が亡くなった虐殺事件で起訴された21人の死刑判決を確定させ、他の25人に刑期の異なる懲役刑をそれぞれ言い渡した。特筆すべきは、ポートサイドの前治安局長イサーム・アッ=ディーン・サマク少将と、事件当日、ポートサイドスタジアムの出入り口の保安責任者であった警察のムハンマド・サアド大佐で、裁判所は両人に15年の懲役刑を言い渡した。また裁判所は、警察幹部7人を含む起訴された28人に無罪を言い渡した。

厳しい判決はポートサイドで怒りに火をつけた一方で、警察幹部の無罪はアル=アハリーSCのサポーターグループである「ウルトラス・アハラーウィ」の怒りに火をつけた。ウルトラスは「この事件の要である計画立案者たちへの報復刑」を判決が無視したことを批判し「これはわれわれが前々から処罰を求めてきた特定の容疑者たちをかばう行為 であって、われわれは内務省を守ろうとする現政権や、退任した軍評議会の幹部らからの事態沈静化の働きかけを受け入れない」と表明した。そして「今カイロで起こっていることは怒りの始まりにすぎない。虐殺に加担したすべての要素を解明しなければ、さらなる怒りを待つことになるだろう」と強調した。

ウルトラス・アハラーウィのメンバー数千人はエジプト・サッカー連盟の本部と、カイロ中心部のザマーレク島にある警察将校クラブの複数の建物に放火した。その後、双方の本部に突入し、中にあった優勝カップの数々を奪って、花火や火炎瓶を浴びせた。軍が介入して2機のヘリで鎮火にあたった。

(後略)

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(翻訳者:千北友佳理)
(記事ID:29479)