■公正発展党(AKP)本部を攻撃した人物の様子が明らかになった!
AKP本部ビルに行われた攻撃に関連し、現場から逃走する犯人らしき人物の様子が警備員らによって明らかになった。警察は、「犯人らしき人物は35歳くらい、身長は175センチくらい、痩せ型、髪は短め、濃い色のズボンを履きフード付きの黒い上着を着ていた」との情報を発表した。犯人とみられる人物は、ソーウトオズ地区の雑木林からアナドル大通りに向けて逃げ去ったと伝えられた。
21時50分頃、ソーウトオズ地区にあるAKP本部ビルがロケット砲で攻撃されたと伝えられた。ロケット弾は党首が事務所を置く9階と8階の間の部分に当たったとされ、深い穴が開いたほか、これらの階の窓ガラス数枚も割れたという。警察は事件後すぐビルの周囲を固め、立ち入り禁止のテープで取り囲んだ。鳥が飛ぶのも許さないほどの厳戒態勢を取り、ビルには誰一人近づけさせなかった。AKPの幹部数名は本部に赴き、情報の収集にあたった。警察は、ロケット弾がどこから撃ち込まれたのかを明らかにするために範囲を広げて調査を行っている。
■エルギン法相「おそらくLAWロケット砲だろう」
サドゥッラー・エルギン法務相は、法務省の国防通り側の入り口にある駐車場付近に2発の手榴弾が投げ込まれたこと、職一人の職員の妻(または夫)が軽いけがを負ったが、簡単な治療を受けてすぐに帰宅したことを発表した。
エルギン法相は、AKP本部に向けた攻撃に関し、「我が党本部にはおそらくLAWロケット砲と思われる武器(による砲弾)が投げ込まれたが、わずかな物理的損害があるものの、他に心配することは何もない」と話した。
■ギュレル内務相「ロケット弾が見つかった」
アンカラにある法務省とAKP本部を狙った攻撃に関して、ムアンメル・ギュレル内務相とAKPスポークスマンのフセイン・チェリキ氏はアンカラで記者会見を開き、この中でギュレル内務相は、AKP本部への攻撃でLAWロケット砲が使われたと発表した。
会見で初めに話をしたギュレル内務相は、AKP本部への攻撃にLAWロケット砲が使われたとし、「AKP本部の7階にある会議室の外壁に20時45分頃LAWロケット砲で発射された爆発物が当たり、この階の窓ガラスが割れる原因になりました」と話した。
■法務省に手榴弾
また法務省への攻撃について、ギュレル内務相は手榴弾が使用されたと話し、「21時頃、法務省の裏手に設けられている駐車場に手榴弾2発が投げ込まれ、これにより市民1名が足に軽いけがをしましたが、治療の後自宅に戻られました。この爆発等に関連し、事件発生以来、捜査チームがあらゆる調査を継続中です」と説明した。
検証や捜査の結果、LAWロケット砲の発火部分が発見されたとし、ギュレル内務相は「聞き取り捜査や現場検証の結果、現在200メートル離れた公園の裏手にある雑木林の中から(ロケット砲の)発火装置、カバンとその他数点が押収された」と話した。
■犯人確保に全力
ギュレル内務相は、事件の犯人もしくは犯行グループをすぐに逮捕するとし、次のように語った。「事件の捜査は専門チームが続けています。犯人がひとりでも複数でもすぐに捕まえると宣言できます。もちろん今回の事件がテロ行為であることははっきりしており、そのテロがどのような類の行為であっても、警察はトルコのどこであっても任務を遂行し続けていきます。この決意をここで改めて伝えておきます。」
■エルドアン首相、アンカラの爆発に関する情報を受け取る
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、今日夕方ごろAKP本部付近で起きた爆発に関する情報を受け取ったことが伝えられた。首相府筋によると、エルドアン首相はこの事件に関して内務相、法務相とそれぞれ電話で会見を行ったという。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:29516 )