エルドアン首相、オジャラン呼びかけを評価
2013年03月21日付 Radikal 紙


PKK(クルド労働者党;非合法)の指導者アブドゥッラー・オジャラン氏のメッセージに関して、首相から評価の言葉が出た。「素直に私はこの声明を建設的な進展として捉えている。」

エルドアン首相はオランダ外遊に際して、オランダのマルク・ルッテ首相と会談をおこなった。二人の指導者は会談の後に共同記者会見を実施した。エルドアン首相はオジャラン氏の[戦闘員]撤退の呼びかけについて、「素直にこの声明を建設的な進展として捉えている。呼びかけを建設的な進展として見なしている。しかし本質的なことは、この呼びかけを受けての実際の行動である。(和平プロセスを)実施する中で何が将来的に起こるかが大変重要である」と述べた。

■トルコ国旗の存在が必要であった

 エルドアン首相は以下にように語った。「ディヤルバクルで為された集会とこの集会で読まれた書簡は、人びとの間での誠意ある態度という点みると肯定的な反応を生んだと思われる。しかし、このプロセスに特に否定的な影響を与えようと努めている一部の取るに足らない集団による、もちろんこのことへの非建設的なアプローチは継続するであろう。なぜなら、テロによって生活している集団が、我々の国には存在しているからである。今回の出来事はこうした連中のゲームをも打ち負かす進展である。したがって、このことを特に強調したいのである。もちろん心は次のことを望んでいたのである。

はっきり言えば、ディヤルバクルで行われた解決プロセスの集会の場でトルコ国旗が、一群のトルコ国旗があるべきであった。そうでなかったことは、そもそも今もこのプロセスを逆行させようと努めている人びとの挑発的なアプローチである、と思える。なぜならこのことをトルコ共和国の首相として、特にひとつの国という概念の中にはひとつの国にひとつの国旗、この点を絶えずディヤルバクルでも述べてきた首相として、ひとつの祖国にひとつの国と考えて今回の件にアプローチする者は、実際オジャランのメッセージの中にこの点を見てとるのだ。メッセージの中にこの点は存在する。しかし今回の行動は大変残念なことにメッセージに逆らっている。一定の期間のうちにこれらが取り除かれることで、我国で30年の長きにわたり発生している困難をこのように一刻も早く乗り越えたといえるよう望みたい。そして武装放棄し、国境の外に出ようと望む人々は国境の外に出ることで、待望し、求めている繁栄、平安、幸せを手にするだろう。」

■オジャランの呼びかけ

エルドアン首相は、オジャラン氏の祖国を放棄するようにとの呼びかけに関しても以下のように発言した。「素直にこの声明を建設的な進展として捉えている。呼びかけを建設的な進展として見なしている。しかし本質的なことは、この呼びかけを受けての実際の行動である。(和平プロセスを)実施する中で何が将来的に起こるかが大変重要である。そしてここでオジャランの主張がどのような反応をうけるか、それを早く目にしたいと思う。実際、実行に移った瞬間から、トルコにおける空気は変わるであろう。地域における空気を変えるであろう。

そしてここにある表現の背後に横たわる多くのメッセージは、ご存じのとおり、我々が何カ月も何年にも渡り述べてきた言葉なのである。武装放棄すべきである。作戦に関与したかそうでないのか、このことを無論、目下知ることはできない。しかしハブル[国境門]ではその一例を経験した。我々の祖国を後にすることである。そうすれば、実際に平和、和平という運びとなる。その時、我々の治安維持部隊も作戦行動するといった金のかかることは全くなくなる、と何度も言ってきた。こうした諸作戦も実際に自ずから終わる、相手側の行動がなければ。そのため[メッセージの]実行は大変重要なのである。メッセージは大体我々が継続して述べているメッセージと重なっている。この点も強調しておきたい。本当のことを言えば、あの集会の場でこの解決プロセスの転換点で我々の国旗を目にしたかった。この願望は、首相個人のもののみではなく、我が国国民全ての望みなのである。すなわち7600万人の望みなのである。国旗がなかったことは勿論深刻な不足を生み出した。これを強調せずに、やり過ごすことができない。このことを『政治ショーにしてやれ』と述べているのではない。 単に『事実を確認したい』と言っているのである。」 

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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:29530 )