民族主義者行動党(MHP)集会、人集まらず―バフチェリ党首「PKKの武力放棄は嘘」
2013年03月23日付 Yeni Safak 紙
民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、トルコ全国の9ヶ所で行われる党集会の初回開催地となったブルサで、党員らに呼びかけた。集会の開始時刻が迫っても、ブルサ広場に集まった群衆の数は期待を下回った。オクタイ・ヴラル会派副代表は、政府が集会に人々が集まることを妨害したと主張した。
デヴレト・バフチェリMHP党首は、ブルサにある(スルタン)オスマン・ガーズィとオルハン・ガーズィの廟を訪れた。
バフチェリ党首は、同党によって行われる集会に参加するためブルサを訪れ、ブルサ・イネギョル道の途中にあるトゥランキョイの給油所で、党員らに迎えられた。バフチェリ党首は党員らに挨拶し、休憩のためチェキルゲのホテルへ向かった。
バフチェリ党首はその後、トプハネにあるオスマン・ガーズィとオルハン・ガーズィの廟を訪れた。バフチェリ党首は、廟がある区域の墓地で祈りを捧げ、集会会場の市街広場に向かった。
バフチェリ党首は集会会場でスピーチを行い、クルド問題解決プロセスに関して、「トルコ民族主義は踏みにじられている」と述べた。
■バフチェリ党首のスピーチの要旨
トルコは分解されつつある。今の我々の国は、反逆者に明け渡される直前である。
トルコ民族は包囲され、我々の民族の価値は標的とされた。争いと衝突が扇動された。
トルコはAKPによる災禍にさらされている。
トルコ人のアイデンティティは分離主義の伸張によって挟み込まれようとした。
何世紀もかけて我々の努力によって形成されてきた民族の文化と安定、秩序、健康的な生活、育児といった不可欠の要素は損害を受けた。
トルコ民族主義は踏みにじられ、PKKは優遇されている。
民主的解決策と呼ばれる破壊計画は、解決プロセスという言葉と融合された。
PKKは武力放棄すると言い、テロを終結させると言い、母親たちはもはや泣かずにすむと言う。トルコは安定し、経済は改善するという。トルコは欺かれているのだ。
エルドアン首相に、ブルサから問う。イムラル島の重罪人(オジャラン)にどのような約束を、PKKにどのような希望を与えたのか。解決策によって何を意図しているのか。何を解決しようとしているのか。イムラル島の重罪人の釈放が解決だろうか?戦いの犠牲者の血から生まれたトルコ国旗を挑発に利用することが解決なのか?ついにはクルディスタンを建設することが解決なのか?私の党本部のサイトに行くことは解決の一部なのか?大中東構想(BOP)の共同議長のそばで委任されたのか?それともイムラル島の重罪人があなたに魔法をかけたのか、はたまた惑わしたのか?
■期待ほど人は集まらず
9ヶ所で行われる集会の初回開催地となったブルサでの集会について、ソーシャルメディア上では昨日(22日)、今日(23日)と、熱狂が大勢を占めた。しかし、集会の開会時間が迫っても、ブルサ広場に集まった人数は期待されたほどには上らなかった。
オクタイ・ヴラル会派副代表は、集会に人が集まらなかったのは政府が妨害したためだと主張した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:29544 )