PKKカンディル本部、「停戦」を宣言!
2013年03月23日付 Milliyet 紙


PKKのカンディル・キャンプのリーダーの一人、ムラト・カラユランは、オジャランの呼びかけをうけ、「3月21日をもって停戦を宣言した」と発表した。PKKに近いインターネットサイトに掲載された発表によると、カラユランは「国会と政府が委員会をつくり、法的な準備が整えば、(国外へ)撤退する」と述べた。

PKKのカンディル・キャンプのリーダーの一人、ムラト・カラユランは、ディヤルバクルのネヴルーズ集会で読みあがられたオジャランの手紙への返答を、ドイツのボンで行われたネヴルーズ集会で発表した。集会の場にヴィデオで登場したカラユランは、クルド語で行った演説で、「3月21日をもって停戦を宣言する。国会と政府が委員会をつくり、法的な準備が整えば、(国外へ)撤退する」との表現を用いた。

カラユランは、約10分のヴィデオ・メッセージを発表した。発言の一部は、次のとおり。
「リーダー・アポ(=オジャラン)は、このネヴルーズに新しいメッセージを発した。新しい呼びかけを行った。この呼びかけは、ディヤルバクルにおいてすべてのクルドの人々、すべての人々に向け発表された。2013年ネヴルーズは、新しい一日、新しいスタートとなった。これは、人々の共存と自由な生活を建設するプロセスであり、民主的な自由のプロセスである。それゆえ、我々は、リーダー・アポの見解を、この新しいプロセスを、自由と民主主義を高揚のための新しい一歩とみている。皆にも、そのように考えてもらいたい。」

■「オジャランの決定は、我々の決定」

「リーダー・アポからもたらされたメッセージは非常に重要で、歴史的なものだ。発表されたメッセージは、とても内容豊かで、深く、意味があり、貴重である。
 今、私は、すべての我々の運動を代表し、我々の運動がとる態度を、皆を証人として皆の前で発表する。リーダー・アポの下した決定は、同時、我々すべての決定だ。我々は、この決定を受け入れ、それに加わる。その内容、その枠組みを、歴史的で、正しく、非常に重要なものと考える。新しいプロセスの、歴史的展開のスタートだと考える。」

■「停戦を宣言する」

「それゆえ、このメッセージが発表された3月21日をもって、その日をもって、我々の運動は、KCKとして、PKKとして、HPGとして、正式に、かつ明白は形で、停戦を宣言する。トルコの国境内における軍事的な行動は、「停戦」の枠組みで計画される。しかしながら、もし(トルコ)軍が攻撃をするなら、もちろん、わが軍は、この攻撃に対しては自衛を行う。一度の攻撃に対しては、報復の権利が生じる。もちろん、わが軍に対する攻撃がないなら、わが軍は、なんらの軍事行動はとらない。現時点での我々の停戦決定はこのようなものである。」

■「撤退の準備が整えられたら、それにも応じる」

(国外への)撤退に対しては、「もしトルコ国家、政府、国会が責任を果たし、撤退に関し必要な決定を下し、それに必要な委員会や機構が設置され、撤退の準備が整えられたなら、我々もそれを応じる。今は、その環境が整えられるのを待っている。」

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:29545 )