PKKメンバーの国外退去、第一弾実現―100人越境
2013年03月26日付 Milliyet 紙


オジャランの「国外退去」指示を受けて、PKKは実質的な退去へ進んだ。ハッキャーリとシュルナクにいるPKK(クルド労働者党:非合法)メンバー100人が北イラクのザプとハクルクへと国境を越えた。F-16戦闘機はその経過を監視した。

イムラル島での会合から全てが始まったこの過程で、誘拐した公務員を釈放に次いで、PKKの第二弾の措置が始まった。PKKメンバーは、気候条件が適した国境付近の場所に結集しており、ディヤルバクルでネヴルーズの日にオジャランが呼びかけた「国外撤去」に従った。

ハッキャーリとシュルナクにいる約100名のPKKメンバーは一昨日北イラクへと国境を越えた。彼らはトルコーイラクの国境に一番近いザプとハクルクのPKKキャンプ地へと向かったことがわかった。

■衝突の可能性に対し…

カンディルの指示によって国境を越えたメンバーは、主に北イラクの国境付近に隠れる一団であると報告された。国境を越えたPKKメンバーは、トルコ軍基地が密集するチュクルジャやシェムディンリのアクトゥトゥン、デレジク、ゲリシェンとウラシャンの地区に潜むメンバーであることがわかった。彼らは、軍と衝突し戦闘になるリスクを避けるため国外退去したとわかった。

■待てとの指示

トルコの国境付近に約2千名のPKK兵士が待機していると推測される一方で、厳しい寒さが続く山間部のキャンプ地にいるPKKメンバーもカンディルからの指示を受け取った。カンディルは兵士たちに「キャンプ地から出るな、事態の進展を待て」と命令を下した。

この地域に待機しているPKK兵士は 夏にかけて段階的に北イラクへのキャンプ地へと退去すると言う。まずカンディルへ、そしてもしそこで人数過剰の場合には、シリアのカミシュルへ移動することが分かった。退去の際、PKK上層部らはカンディルに残りながら退去の過程を監視することを明らかにした。

■F-16戦闘機も飛行

ネヴルーズ直前に連日北イラクのPKKキャンプ地を空爆していた戦闘機は、昨日「監視」飛行のために離陸した。ディヤルバクルの第8飛行場からF- 16戦闘機5機が離陸した。イラクの北部へと飛行し、PKKキャンプ地を旋回した。命令に従い空爆は行われなかった。この飛行の前に無人偵察機が国境付近での動きを撮影していたことも明らかになった。PKKメンバーによる国外退去の過程で戦闘機が「(PKKによる)予想外の行動」を監視するために国境付近を頻繁に飛行させることが明らかになった。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:29559 )