チューリップ時代の終焉を描くTVドラマ、今日スタート
2013年04月11日付 Zaman 紙


チューリップ時代が幕を閉じる理由となったパトロナ・ハリルの乱の内幕を題材としたドラマ、「オスマン帝国の影の国家」が今日から始まる。クムラル・パケルが監督を務めたこのドラマのために、イズミト・セカ製紙工場内に3万6千平方メートルもの巨大なセットが作られた。

テレビ視聴者たちは、今日新しいドラマと出会うこととなる。オスマン帝国の最も輝かしい時代であるチューリップ時代の終焉の元となったパトロナ・ハリルの乱の内幕をテーマとした「オスマン帝国の影の国家」の第一シーズンが、サマンヨルテレビに登場する。ドラマはパトロナ・ハリルの乱の真相、誰がどのように反乱を始めたのか、国家内で渦巻いていた陰謀、オスマン帝国のために奮闘した実在の人物、勇者ハリルについて描いている。オルハン・クルチ、ペリハン・サヴァシュ、デヴリン・サルトオール、ハズム・キョルミュクシュといった有名な俳優が主演するこのドラマのために、イズミト・セカ製紙工場内に3万6千平方メートルの大規模なセットが作られた。勇者ハリル役を演じるオルハン・クルチ氏は子供の時から歴史に関心があったと話し、「これは、僕にとって本当に素晴らしい役です」と語った。そして、ドラマ関係者が皆仲が良く、また彼らが昼夜を問わず働いたこと、ドラマの裏側では多大な努力があったと話した。クルチ氏はドラマの役については次のようにまとめている。「かつてのイェニチェリ軍団出身の兵士を演じています。父と共に国境地帯でいわゆるスパイ活動を行ったという役です。イラン国境で今の時代でいうところの国家諜報機構のスパイをしているのです」。デヴリム・サルトオール氏は、ドラマにより命を吹き込まれたパトロナ・ハリルが歴史上興味深い人物であると述べている。多くの人々がおかれていた当時の状況ゆえに、歴史において名が知れているにもかかわらず、パトロナ・ハリルは民衆の中から出てきた人物であることを強調し、さらに「彼は一つの時代に名を与えた人物です。この理由で、彼は他の者たちとは違うのです。民衆の指導者として記憶されているのです」と表現した。サルトオール氏はドラマの撮影がいい雰囲気で行われたと付け加えた。

300人が関わった撮影では、チューリップ時代の豪華絢爛さが反映されている。制作をヘルシェイフィルムが行い、監督をクムラル・パケル氏が中心に務め、ナッカシュ・ヤズグループが筆をとった制作脚本によると、ある時代が幕を閉じる原因となったこの深い陰謀について、誰も知らなかった。唯一情報を持っていたのがイェニチェリの将校、勇者ハリルであった。実在する歴史的人物、勇者ハリルは、イスタンブルで計略された反乱を阻止するため、シェイフ・メフメト・エリフによって任命された。オスマン帝国におけるこうした禍を駆逐すると誓った。物語は勇者ハリルがイスタンブルに来ることから始まる。オスマン帝国の影の国家をテーマとし、毎週木曜日19時55分に放送されるドラマのその他出演者は以下の通り:シネム・オズトゥファン、メフメト・アタイ、メフメト・アスラン、アドナン・コチ、オズゲ・セジンジェ、サイダム・イェニアイ、ユルマズ・シェリフ、レイラー・ギョクス、ジェム・ウチャン、エムラー・エルチボア、トゥージェ・カラオーラン、ヌレッティン・ソンメズ、ハサン・ヤウズ、ムハンメド・ジャンギョレン、エルカン・タシュドエン、ドゥイグ・パラムトチュ。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:29662 )