トルコ農協の会長イブラヒム・イェトキンは、「私たちは1週間から10日間、遺伝子組換米問題について議論している。トルコでもし米が自給できたなら、こういった問題に直面しなかっただろう。輸入する理由もなくなり、こうした危機は問題にならなっただろう」と述べた。イェトキン会長は、国産米の値段 が1週間で30%値上がりしているとした。
イェトキン会長は、最近起こっている「遺伝子組換米問題」に関してトルコ農協のホールで会見を行った。世論を1週間から10日にぎわしている遺伝子組換米について多くの不透明さがあると述べ、会社あるいは関係官庁の大臣もそれぞれバラバラな会見を行ったと述べた。その発言内容の相違が人々を非常に混乱させたとし、当局からこの問題についてのまとまった会見を国民は期待していると述べた。
トルコ統計局の数字によると、2012年のトルコでのコメの生産量は52万8000トン、消費はというと60万トンであるとし、「入手したこの分野に関する情報によると、2012年の米の生産量は45万トン、消費はというと70万トンである。市場にある5万から10万トンのストックを考慮したとしても、いずれにせよコメ不足が明らかになっている」と話した。
同会長は、このコメ不足がすぐに解消しうると強調して、次のように述べた。
「米の生産分野の規模を考えると、支援を通じて消費に見合った量を生産するのはとても簡単である。しかし、不幸にもこのようになっていない。外国産米を輸入する主な理由は、輸入米は国産米に比べて安いからである。つまり、輸入米は値段の面では国産米よりも魅力的な状態ある。しかし、最近の問題後に輸入米の需要が減ると、国産米卸売業者は値段を一週間で30%値上げした。この結果、国民は米を買わなくなり、販売は少なくとも20%落ち込んだ。本来値下げが必要な中、市場ではこの商品の退蔵傾向があると見ている。さらに、2013年の田植は来月行う予定である。つまり、新 しい米は4から5カ月現れない。このため、今後値段がさらに上がり、退蔵が進むのは明らかだろう。
■問題は生産方法である
会長は、これに対して、生産と消費の増加によって米農家の利益をさらに増加し得るとし、先進国と比べてトルコでの米消費はいまだにとても低いと述べた。
また、何年も食品の安全性について注意をしてきたとし、「私たちは、ここ1週間から10日間、遺伝子組換米問題について議論している。トルコでもしコメを自給自足できたなら、こういった問題に直面しなかっただろう。コメを輸入する理由がなくなり、このような危機には直面しなかった。このため、トルコでこの問題はとても深刻であると見ている」と話した。
輸入はいつでもリスクと向かい合っていると注意を引き、次のように続けた。
「つまり、問題は生産問題である。生産量が増えれば、もはやこのリスクと直面することはないだろう。現在のストックは十分かと聞かれれば、十分である。つ まり、値上がりによる現在の在庫は、国内では問題ない。そのため、輸入の必要はない、現時点では。時々、「輸入米と国産米のどちらを使うべきか」と人びとは問う。国産商品は、まったく危険ではない。国産米を私たち国民は安心して消費できる。私自身は、全く輸入米を買っていない。 輸入米を個人的にボイコットしている。遺伝子組換であろうとなかろうと、これは別の話だ。自分の土で育った産品があり手に入るのに、輸入米を買うのは私には不思議だ。
■遺伝子組換米のように扱い、措置をとる必要がある
新聞記者の質問に対して答えたイェトキン会長は、一部の当局者が「押収された例の米は遺伝子組換ではなかった」と発表を行ったとの質問を受けて、世論は本当にこの問題について混乱していると述べた。
これについてさらに明確かつ包括的な会見を期待しているとし、次のように続けた。「調査はまだ続いていると思う。ある人によると、遺伝子組換米であるが、ある人によるとそうでない。しかし、問題の米について遺伝子組換米のように扱い、措置をとる必要がある。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:29681 )