ミグロス社社長トルト氏は、今年、週に3のペースで新店舗を設けてスーパーマーケットの店舗数を1,000以上とすることを目標に掲げており、3,000人の新規採用を行うと明らかにした。同社の売上目標は70億トルコリラを超えることだ。
ミグロス社社長オズギュル・トルト氏は2012年の売上高が65億トルコリラを達成しており、2013年度の売上目標を再び10パーセント以上拡大し、70億リラ以上とすると述べた。
トルト氏は利益を店舗の投資のために費したとし、「2013年には週に3つ新店舗を開設し、特にスーパーマーケットを1,000店舗以上としたい。今年は約140の新店舗を開店予定だ。カザフスタンではここ6年間で3倍に拡大し、2億ドル規模に達した。我々は同国市場のリーダーである」と発言した。
収益が世界小売業トップリストに入るような小売業者の平均収益は、税引き前利益(EBITDAマージン)の5.7パーセントであるが、ミグロス社も 2012年の収益が、世界的な小売業者と同程度の6.6パーセントを達成したと明らかにした。トルト氏は「これは健全で収益性のある成長の重要な証である」と述べた。
■目標の1パーセントを・・・
同氏はまた、3年で160万人の新規雇用を創出するという国の目標のうち1パーセントをミグロスグループで対応できるとし、「ミグロスグループの1万 8,500人の従業員に対し、2013年に新規雇用される3,000人が加わる。今後の2年間で新規雇用を前年比50パーセント程度増加させ、雇用創出への貢献を継続していく」とした。
ミグロスは家庭の60パーセントに浸透しており、マーケットシェアは前年比1.8パーセント増となったとトルト氏は述べ、またオンラインショップはここ3年で3倍に成長したと発言した。
■「黄金率をつかんだ」
ミグロスを差別化する4つの特色をトルト氏は以下のように述べた。「建築家、芸術家が一種の算術を持っているように、小売業にも算術が存在する。これには差異を生み出す全ての要素はお互いにつながっている。小売業者である我々の体験もお互いが密接につながり合っている。」
重要な考え方はバランスの追求であることを強調し、「我々は小売業における黄金率をつかんだ。ミグロスの黄金率の要素とは、『成長』『効率性』『浸透』『ショッピングを楽しむ体験を活かすことと差異[を生むこと]』だ。」と述べた。
■「ショック」の売上を2年間で確立
トルト氏は2年間でスーパー「ショック」の売上を確立したとし、2013年末には目標店舗数を1,000以上とすることを目指していると明らかにした。 2013年の小売部門全体が掲げている4,000から5,000億ドルの成長目標に対し、ミグロス社も60年間の経験をもって貢献すると発言した。
■「外国人のミグロスに対する関心」
トルト氏はミグロスの売却過程についても、「トルコは恵まれた国で高い可能性を秘めている。食品小売業も同様の可能性を持っている。なぜなら組織化され ているのはたった30パーセントにすぎない…。外国人のミグロスへの関心を歓迎する。これ以上のことを発言するつもりはない」と述べた。
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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:29698 )