金相場における大変動が続いている。価格が著しく下落した金に対する需要が殺到し続けている。金価格が下落したことを好機に変えようとした市民たちの、4分の1金貨と共和国金貨への需要に応えることを余儀なくされた宝石商たちは、ただ同然で売っている。宝石商たちからはもう1回「細工が上等ではないものを買おう」との声が聞こえた。
アンカラ宝石・時計商工会議のハサン・チャヴシュジュル会長は、金価格が降下したことで、彼らの仕事に大変動が生じたと語った。
チャヴシュジュル会長は、市民が特に4分の1金貨と共和国金貨を求めていると明かし、「我々は造幣局からこれらの貨幣を得られていないのです」と述べた。
金価格における大変動が継続していることに注目したチャヴシュジュル氏は「2011年に金1オンス(約31グラム)あたり1900ドル近に上昇した。今はというと1300ドルの水準に降下した。急激な価格降下が原因で、誰もがパニック状態なのです」と述べた。
■価格が安くなったブレスレットを買おう
チャヴシュジュル氏は、市民に蓄えを4分の1金貨の代わりにこの流れに乗って細工が上等ではないブレスレットのような商品に用いるように推奨した。
また、金価格がこれからもっと下落するとは考えていないとし、金で借金を負った人々が借金を返す良い機会であると述べた。4分の1金貨価格が一時期190リラまで上昇したことや、その後155リラから160リラまで下落したことに触れ、今や138リラから145リラまで下落したと明かした。
チャヴシュジュル氏は、「価格が下落したから、お前たちの手元にある金を売らないのか?」といった批判が寄せられていると説明し、「我々の手元に金があるのなら、売り続けたいと考えている。手元にないからこのような状況に陥っているのです。」
■貴金属商たちは喜ぶ
アンカラのクズライ地区で貴金属商を営むアドナン・イルハン氏は、金価格に困難ととられる下落が発生したとし、「最近私たちはこんな下落を見たことがない」と話した。
需要に応じることを余儀なくされていると明かしたイルハン氏は、こうしたことが原因で4分の1金貨と共和国金貨が5%から7%くらいの割合で「優遇価格」で売られていると語った。アンカラのウルス地区で貴金属商を営むメスト・デミル氏も価格が下落したことによって仕事が増えたと明かして、「たとえたくさんの 4分の1金貨があったとしても正午前までに終わってしまうのです。午後に来た人たちには『4分の1金貨はもう残っていません』と言わざるを得ません」と述べた。
4分の1金貨を得ようと貴金属店を訪れたウミト・コルクマズ氏も下落した価格が人々を喜ばしていると述べた。コルクマズ氏は「価格がこのように続くことを望んでいます。結婚のために準備をしている人たちはこの下落が継続するよう願っています」と話した。
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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:29704 )