オジャラン書簡、PKK本部へ届く、焦点はメンバーへの「撤退呼びかけ」
2013年04月19日付 Milliyet 紙
イムラル島から送られた3通目の書簡によって撤退姿勢に入ったカンディル本部は、平和民主党(BDP)代表団を通じたアブドゥッラー・オジャランの呼びかけに応じた。
オジャランは、2日以内に6回目の面会を行うと予想されるBDP党代表団を通じて、武装グループへ「行動を開始しろ」との指令を与える予定であるのがわかった。
オジャランの書簡を昨日カンディルへ届けたBDP共同党首のギュルタン・クシャナク、会派副代表のペルヴィン・ブルダン、イスタンブル選出国会議員であるスッル・スュレイヤ・オンデルは、昨日返答を受けトルコへ戻った。BDP代表団は、カンディルでクルディスタン社会連合執行委員会ムラト・カラユラン代表と同委員会のサブリ・オク、ロナヒ・セルハト、スルブシュ・ペリに迎えられ、オジャランの撤退呼びかけについて話し合った。会合で撤退の開始時期や方法についても検討された。
■5ページの書簡
オジャランによって送られた5ページに渡る書簡は、主として撤退に関する技術的問題を含んでいたことがわかった。BDP代表団がイムラル島でオジャランと4 月14日に行った面会の後、カンディルは武装グループへ「メイン・キャンプ地に集まるよう行動を始めるように」との指令を行った。武装グループの大部分はメイン・キャンプ地へ到着した。
入手した情報によると、最初の撤退は国境から遠い場所から開始される。黒海やエルズルム地域で少数のグループが「デルスィム地区」と名付けた地域に向け行動し始めた。短期間でデルスィム地区への到達が期待されているグループは、当地で大きなグループと統合して撤退を始める。大グループの最初の撤退はこの地域からとなる。デルスィム地区からカルス県やエルズルム県へ向かうグループは、ヴァン県やハッキャーリ県を経由してハクルク地域にある信頼できるルートを通って北イラクへ到達する。国境線上で活動しているグループは、やってきたグループを出迎え、必要な装備を賄った後、最後のグループと共 に北イラクへ撤退する。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:29706 )