イラン原子力庁長官「アラブ諸国の主張は政治的ジェスチャーにすぎない」
2013年04月17日付 Jam-e Jam 紙
イラン原子力庁長官は、先に発生した地震を受けて〔ペルシア湾岸の〕アラブ諸国がブーシェフル原発の安全性について声を上げていることに対し、「これはむしろ政治的ジェスチャーであって、プロパガンダ的な側面を有するものにすぎない」と強調した。
メフル通信の報道によると、フェレイドゥーン・アッバースィー長官は昨日午後、シャリーフ工科大学で催された核技術会議の傍らで、記者団に対し、
国際原子力機関(IAEA)の査察官たちは定期的にイランを訪れ、我々の核活動すべてを査察・監視している。これまでのところ、われわれがブーシェフル原発の安全性に関して〔基準から〕逸脱しているとか、そのことでIAEAが注意を促そうと考えているなどの、特別なことについて、何らかの報告がIAEAからわれわれのもとに寄せられた事実はない。もしIAEAが現在の状況で、これまでと同じように、ブーシェフル原発の査察を妥当と判断するならば、われわれはそれを歓迎する。彼らには、好きなだけ査察を行うことが可能だ。
と強調した。
アッバースィー長官はまた、イランと5+1〔※国連安保理常任理事国とドイツ〕の核交渉の前に公表されることが慣例となっている天野〔IAEA事務局長〕の報告書ならびに同氏の発言についての質問に答えるなかで、次のように述べた。「同氏は査察した範囲内で、あるいはイランから入手したデータにもとづいてのみ、見解を表明することが許される。それ以上のことについて発言することは、同氏の職責から外れる行為だ」。
同長官は、われわれは現在ある原子炉や今後建設する予定の原子炉用の〔核〕燃料の資源確保を図っているところだと述べた上で、「もし西洋諸国がIAEAの監視下で快く、これらの資源を我々に提供してくれるならば、〔濃縮ウランの?〕生産をある程度延期することも可能であり、またこの分野で多額の投資を行わないことも可能になるだろう」と語った。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:8410039 )
( 記事ID:29709 )