サウジ富豪、イスタンブル・マスラクの高級マンション469戸、一括購入
2013年04月20日付 Hurriyet 紙
イスタンブル・マスラク1453計画は、近年、最重要開発計画の一つとして注目されているが、先週、驚くべき購入契約にサインが交わされた。
エコノミスト誌は、アーオール社グループが、マスラク1453計画における高級マンション全戸数の約10%に相当する469戸を、サインひとつでサウジアラビアの実業家に販売したと報じた。
大小の2区画を一括購入したサウジの実業家は、アーオール社に対し、合計1億9,071万1千ドル(約190億3,800万円)を支払う予定だ。
サウジの実業家は、契約を交わした後に手付金として1千万ドル(約9.98億円)を支払っており、残額も今週中にアーオール社の口座に振り込まれることになっていると、アーオール社グループのハサン・ラフヴァル代表取締役が明らかにした。
購入された高級マンション計469戸は、全4789戸からなる開発計画の約10%に相当。同取締役は、「民営化事業並みの契約が交わされました。間違いなく、私どもの最高額の売上です。トルコの建築業界でも、並ぶものはいまだかつて見られません。」と話す。
■実績を買われて
ラフヴァル総取締役の説明によると、受注過程も興味深い。アーオール社グループは、昨年9月、マフムートベイのマイ・ヨーロッパ開発計画(完成済み、分譲中)で、サウジ企業2社に各60戸ずつを販売した。
両社はそれぞれ30社近い関連会社をもつ企業で、アーオール社の高いサービスと開発計画の投資可能性に満足しているという。
こうして最初の顧客で成功したおかげで今回、マスラク1453計画でもサインひとつで1億9000万ドルという売上が実現することとなったのだ。
■顧客の名は明かさず
マスラク1453開発計画で記録的な売上に至った契約は、前述のような実績の結果生まれたものだった。
ハサン総取締役は、現在、顧客から許可を得られていないため、サウジの上客の名を明かすのはよろしくないと付けくわえたうえで、つぎのように語った。
「しかし、近いうちに先方の許可の下で、イスタンブルとサウジアラビア両方で共同記者会見を開くことになるでしょう。双方にとって有意義な契約になるだろうと考えています。」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:29721 )