PKKカンディル本部、「撤退」日程を正式発表
2013年04月25日付 Yeni Safak 紙


PKK(クルディスタン労働党)は期待されている撤退のプロセスを明らかにし始めた。その説明は組織No.1のムラト・カラユランが行っている。カラユランは撤退を5月の第一週に開始すること、また撤退の際には武器を隠さず携えるつもりであることを明らかにした。

カラユランは、KCK(クルディスタン社会連合)の執行委員会のメンバーであるゼキ・シェンガリとクルディスタン人民会議・指導部会のメンバーであるハジェル・ザグロスと共に話し合いを始めた。

カラユランは、オジャランが米タイム誌によって「世界で最も影響力のある100人」の中に選ばれたことを感謝しつつ、オジャランの紹介記事を書いたシン・フェイン党のジェリー・アダムス党首に感謝の意を表した。

■写真のマイクに注目

ムラト・カラユランの会見が行われているとき、テーブルにはトルコをはじめとする地方放送や地域放送を行う40近くのテレビ局と国際的な通信社のマイクが置かれた。

多くのテレビ局が会見に間に合わなかった。

■撤退が始まった

クルディスタン社会連合執行委員会の会長ムラト・カラユランは、カンディルで行われた記者会見において撤退のプロセスが始まったと述べた。

■撤退は5月の第一週から

カラユランは、撤退を5月の第一週に始めること、また撤退はシリア側ではなく、北イラク方面になると述べた。カラユランは、PKKが武器を携えて撤退することを明らかにした。

■撤退のプロセスの経路

1-クルディスタン労働党の党員たちは、衝突を起こさないように、自ら率先して以前から使われている経路を使いつつ、統制と規律の中で撤退を実行する。

2-現在なされている準備に基づき、撤退は2013年5月5日に始まる。撤退は段階的グループ別に計画されており、PKK党員たちの活動形態、秘密主義また規律に基づき、可能な限り最短の時間で完了させることを目標としている。

3-撤退においてPKK党員が目指し、拠点とする場は北イラクである。

4-撤退の際に、トルコ軍が敏感にまた真剣に警戒態勢をとることは必須である。撤退するPKK党員らに向けて、いかなるかたちであれ襲撃、攻撃、爆撃が行われた場合、撤退を即座に中止し、正当防衛に基づく報復権を適用する。

5-PKK党員の撤退の際に、トルコ国家権力も同様に、いかなる軍事行動また衝突へ発展しうる扇動を行わないこと、そのような機会を窺う者たちにチャンスを与えないことが必要である。これと共に、撤退プロセスが無事成功に終わるため、以前アブドゥッラー・オジャランが書簡で述べた、国家機密情報にも含まれる事案に注意を払うことが重要となる。

6-独立委員会によって撤退プロセスが見守られること、またトルコ国家、PKKどちらの側からであれ、撤退を妨げうる問題点があるなら、それを確定することは、プロセスが無事に進行することを可能とする。

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:29760 )