解決プロセスの反対票は、MHPへ?―バフチェリ党首
2013年04月26日付 Milliyet 紙
民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、(クルド問題の)解決プロセスにおけるMHPの得票が21.7%に達したと発表した。公正発展党(AKP)が45%、共和人民党(CHP)が20.4%の得票率であったと述べたバフチェリ党首は、「AKPの得票はいまだ高い割合を示しているが、MHPも着々と票を伸ばしている。どうやらこの戦いはAKPとMHPの間で行われることになりそうだ」と話した。
バフチェリ党首は、非公開で行なわれたMHPの中央執行委員会の会合で解決プロセスについて自身の考えを述べた。
バフチェリ党首はある外資銀行のトルコにおける政治的な雰囲気を読み取るため、独立系調査会社に行わせたアンケートの結果を発表する際、「MHPに対する票は21.7%と見られる」と述べた。このアンケートにはAKPが45%、CHPが20.4%の割合で票を集めているとの情報が記されていると述べたバフチェリ党首は、以下のように話した。「AKPの得票はいまだ高い割合を示している。しかしMHPも着実に票を伸ばしている。一部のアンケートではMHPの票は17%と示されている。われわれの票は、まだ伸び続ける。どうやらこの戦いは、われわれとAKPの間で行われることになりそうだ。そのためにも組織の取り組みを慎重に行い、かつ決断力のある運営を行う必要がある。挑発に対しても注意しなければならない。」
■「活動家」という認識に反発
欧州評議会議員総会がPKK(クルディスタン労働者党)を活動家として特徴付けたことを批判したバフチェリ党首は、これを「偽善だ」と評した。トルコの解決プロセスによって「アラブの春」と類似する「クルドの春」なるものを作り出そうとしていると述べたバフチェリ党首は、「トルコがもし分裂へと向かうことになったならば、これは結末のはっきりしないプロセスだ」と話した。
また、「30年間も山で戦い続けてきたテロ組織が、何があってその戦いをやめたのか」という問いを発した同党首は、「神の啓示でも届いたというのか?なぜ武器による戦いをやめたのだ?もちろん、われわれは犠牲者など出したくはない」と続けて述べた。そして同党首は名目だけの辞職も認められないと述べ、「このような辞職はあってはならない」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:29770 )