BDPオンデル議員ら、イスタンブル・メーデー騒乱でDİSK労組を批判
2013年05月03日付 Radikal 紙

平和民主党(以下、BDP)のスュレイヤ・オンデル議員は、5月1日のメーデーに起こった騒乱に関し、トルコ革新労働組合連合(以下、 DİSK)の態度を批判し、「あなた方がタクスィム広場に結集し、DİSK本部に撤退し騒動を止めようとしなかった。騒動を止めるつもりであったなら、タク シム広場に集まらなかったはずだ」と述べた。

メーデーの騒乱で複数のデモ参加者が負傷したことを受け、人権協会(以下、İHD)イスタンブル支局はタクスィムで声明を発表し、抗議した。その場には、BDPイスタンブル県選出議員であるスュレイヤ・オンデル議員も参加した。

İHDは、メーデーの出来事に抗議すべくタクスィム広場で記者会見を催した。「メーデーを禁止してはならない、国家の暴力にストップ」と書いたプラカードを掲げたグループは、広場での騒乱で負傷したディラン・アルプ氏とセルダル・ギュル氏の写真を携えていた。

ウミト・エフェİHDイスタンブル支部長による報道発表によると、「労働者が広場に繰り出すことを妨害するため、何十もの人間が負傷した。デモ参加者のディラン・アルプ、セルダル・ギュル、ザフェル・ヨルジュ、フェフミ・オラン・メシェ、イブラヒム・アカルは催涙ガスを浴びせられ、また、メラル・ドンメ ズは頭部に受けた打撃で重体である。イブラヒム・アカルは、片目を失ってしまった。指令を受けた警察は、見境なくターゲットを狙い、閉鎖された広場に、デモ集団にとガス弾を打ち込んだ。県の発表では、複数のエリアで警官22人が程度の異なる負傷をした」と述べた。更に、エフェ支部長は事件の捜査と責任者の追求が始まっていることも付け加えた。

■「高度に洗練された狡猾な政策」

報道発表に参加したBDPイスタンブル県選出のスュレイヤ・オンデル議員もスピーチを行った。オンデル議員は「タクスィム広場は、労働者の連帯を想起させるにあまりにも重要な場所であり、これを、何人も理由をつけて奪うことは出来ない。30年に渡り[広場での]活動に努めたが、結果は周知の通りである。労働者は、メーデーをタクスィム広場で祝うことを名誉としたのである。第2の過ちは、野党も与党もタクスィム広場に集まることについて、平和プロセスと結び付け異議を唱えていることである。これも、高度に洗練された狡猾な政策である。この国でクルド問題は、労働問題・平和問題と不可分の関係にある。労働問題もクルド問 題から切り離すことは出来ない。昨日、同胞に会いに行った。彼らは開口一番、階段から滑った、と言ったのだ。この階段から滑り落ちるというのは、トルコでは労働者、左翼にとって周知のことだ。世界中でトルコ程、階段から滑り落ちることに関心を持つ野党はいない。さらに、「頭を壁に打ち付け自殺した」というパターンもある。我々は、 これが何か良くわかっている」と述べた。

■DİSKを批判

オンデル氏は、DİSKに対しても批判を行い、「あなた方はタクスィム広場に結集したが、これはあなた方の支持者の希望に因るものだ。国がどう動くのかも知っていたはずだ。だから、DİSK本部に撤収し、騒動を止めようとしなかった。騒動を止めるつもりであったなら、タクスィム広場に集まらなかったはずだ。このことを、友好的・親切心に基づく批判としてDİSKに伝えたい」と述べた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:29846 )