女子フットサル・チーム、世界大会に向けてキャンプ入り:サッカー代表との「両立」問題は先送り
2013年05月03日付 Iran 紙
モザッファル監督(jam-e jam online より)
■ロシアでの女子フットサル・世界トーナメントに向けて出発
イラン女子代表フットサル・チームは、今年7~8月に韓国・インチョンの室内競技場で行われるアジア・トーナメントへの参加を予定している。シェヘラザード・モザッファル監督は、目下、同アジア・トーナメントに向けてチームを調整中だ。
イラン代表・女子フットサル・チームのモザッファル監督は、イラン紙記者とのインタビューに応じ、今回で数回目となる同チームのキャンプが昨日始まったと述べ、次のように話した。
代表チームのキャンプは、今月15日[西暦5月5日]まで続き、同日、世界4ヶ国が出場する世界トーナメントに参加するため、ロシアに向けて出発する。参加国は、イランとロシア、ウクライナとポーランド[※1]で、5月6日から9日まで行われる予定だ。
※訳注1:国際フットサル競技専門サイトhttp://www.futsalplanet.com/home/index.aspによればポーランドではなく、「ハンガリー」
さらに、モザッファル監督は、「イラン代表チームは、5月6日にウクライナと対戦し、7日にはロシアと、9日にはハンガリーと対戦する」と述べた。
■アジア・トーナメントでのライバルは、タイと日本
モザッファル監督は、「現在、15名がキャンプに参加しており、そのうち1名は、ロシア遠征チームからは外す予定だ」と述べ、さらに、「7~8月に行われる韓国でアジア・トーナメントが行われるまでに、テヘランであと二回の強化合宿を行うことにしている。その後、韓国に向けて出発する」と語った。
同監督は、アジア・トーナメントでのライバルについても触れ、こう述べた。
アジア杯のサイトでは、まだ参加するチームを発表していない。しかし、我々の強力なライバルはタイと日本である。タイ・チームについては、最近の情報がないが、日本とは昨年の11~12月に対戦した[※2]。
※訳注2:2012年12月の第3回世界女子フットサル・トーナメントでは、日本女子代表が2対1でイランに勝利した。
■フットサル選手も、女子サッカー・イラン代表チームに合流か?
同監督は、最後に、フットサル選手[の一部]が女子サッカー・イラン代表チームとしてプレイすること[※3]についての見解を述べた。
事情はどうあれ、我々は、一人のスポーツ選手が二つの場所でプレイすることには賛成できない。この問題については、ロシアから帰国後、改めて会議を開き、韓国でのアジア・トーナメントに参加するチーム編成を検討する予定だ。
※訳注3:1979年のイスラーム革命後、女子サッカーが認められない時期が続いたが、90年代に入り、室内で競技が行われるフットサル・チームは許可された。そのため、サッカー選手や関係者が、フットサル・チームとして活動するケースも珍しくなかった。また、上記監督は、別の記事で、両競技の圧倒的な人材不足を指摘している。
関連記事(「スペイン・リーグにイラン人女子フットサル選手誕生か:ヘジャーブ着用許可が出た場合」)
関連記事(「ヘジャーブ着用のイラン女子サッカーチーム、試合出場を妨害される」)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:8400001 )
( 記事ID:29852 )