ギュル大統領、武装放棄を条件に、PKKとの公式な話し合いを示唆
2013年05月03日付 Yeni Safak 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、和平プロセスにおいて、武装・テロ活動の放棄を条件に、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党;非合法)と公式な話し合いを始める用意があるとのメッセージを出した。

大統領は、「PKKは、トルコにいる全クルド人を代表しているわけではなく、その一部を代表しているにすぎません。我々はこの国で平和と安定が保証されることを望んでいます。武装放棄し、テロ活動と距離をおくならば、彼らと同じテーブルで話し合いましょう。武器のある場所には平和はありえませんからね」 と語った。

ギュル大統領が、クウェートのエル・ライ紙のインタビューに応じた。インタビューの原文とトルコ語訳は、大統領府のインターネットサイト上に掲載されている。

■「クルド人反逆者」問題

「トルコは常に国内においてクルド人問題は存在しないと主張してきました。そしてクルド人反逆者との衝突を、テロとの闘争として位置づけてきました。[収監中の]オジャランによる武装放棄の呼びかけがありましたが、今後この状態は変えられるのでしょうか。昨日の敵であるクルド人反逆者は今日の友となれるのでしょうか」という(エル・ライ紙の)質問に、ギュル大統領は次のように答えた:

「これまでもトルコにおいてクルド人問題が存在していることは申し上げてきました。しかし権利の要求とテロ活動への参加、このふたつを区別する必要があります。我々は常にテロに反対です。PKKはトルコにいる全クルド人を代表してはいません。一部の代表にすぎないのです。我々はこの国で平和と安定が保証されることを望んでいます。武装放棄とテロ活動と距離をおくならば、我々は彼らと同じテーブルで話し合いましょう。武器のある場所には平和はありえませんからね。以前から民主主義と人権に関してはいくつか問題がありました。しかし我々はこの問題を解決しました。もはや我が国で平和が保証されない理由はなにもありません。」

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( 翻訳者:鈴木直子 )
( 記事ID:29853 )