さあ、明日からPKK撤退―第一弾は今週北イラクへ
2013年05月07日付 Radikal 紙


PKK(クルディスタン労働者党:非合法組織)は、妨げとなるような自然条件にもかかわらず、撤退が、ムラト・カラユランが以前発表した通り5月8日に始まると発表した。第一弾グループは一週間以内に北イラクへ撤退する。

ムラト・カラユランが4月25日にカンディル山で行った記者会見で宣言した5月8日の撤退に関し、PKK武装組織部門である人民防衛軍(HPG)からも発表があった。

5月8日に撤退を始めると伝えたHPGは、停戦の決定後にダム及び警察署の建設が急速化したことを批判する一方、頻繁な無人偵察機(İHA)の活動及び軍派遣が撤退プロセスを遅延させていると伝えた。

フラト通信社(ANF)を通じて明らかにされた発表の冒頭文はそれぞれ以下の通り:

-3月23日より実施された停戦の決定は世論に共有されている。撤退の決定は、KCK(クルド社会連合)運営議会を通じ4月25日の大規模な記者会見により公に発表された。

-国外退去の準備は重要な段階に達した。撤退プロセスが無事完了し、如何なる扇動をも誘引することのないよう然るべき議論が行われ、大規模な計画、組織化に基づき、然るべき調整と態勢に移った。

-多くの場所で自然条件による妨げがあるが、2013年5月8日より撤退プロセスを開始するため行動に移る。撤退部隊は北イラクにあるキャンプが受け入れることになる。

-第一弾撤退グループは1週間以内に北イラクへ到達することを目標としている。その後すぐにこのプロセスは計画的かつ組織的に継続される。我々はHPGとして4月25日にムラト・カラユランが行った記者会見で明らかにした6か条を遵守する。

■「ダム、無人偵察機及び軍事活動」への批判

-停戦プロセスの開始と同時に北イラク国境で建設が早められている警察署や、ダムの建設が障害となっている。

-無人偵察機が常時偵察活動を行うことにより撤退プロセスが遅延し、一方、国境地帯での頻繁な軍派遣及び軍事活動は、撤退プロセスに悪影響を与え、衝突の下地を作っている。

-撤退が急ピッチで実施されうるためにこの種の活動の停止は緊要である。

-2013年5月8日より開始する撤退プロセスを無事完了し解決への努力を成就させるため、我々はその責務を全うする。同時にこのプロセスを無事完了するために、大きな責任を背負った国民、民主主義的な世論、及び非政府組織が同プロセスを注視し、監視の力と仕組みを形成しつつ、その役割を果たすことが非常に重要となる。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:29896 )