CHPの民族派 vs. 社会民主系左派対立続く―民族派、声明発表
2013年05月09日付 Radikal 紙


共和人民党(CHP)の「民族派」に属していることで知られ、ヌル・セルテル議員を筆頭とした国会議員らが、「和平のための民主主義」声明に署名したCHP党員を批判した。

CHPイスタンブル選出国会議員であるヌル・セルテルは、一部CHP国会議員が「和平のための民主主義」という名の声明に署名したことを批判し、「この国会議員と党指導部が党の公式方針以外の模索に寄与したことが、CHPが採る政策の効果や信頼性を損なっている」と話した。

セルテル議員は同伴したCHPメルスィン県選出イサ・ギョク議員、ウシャク県選出のデレキ・アカギュン・ユルマズ議員、アンタルヤ県選出ギュルクト・ア ジャル議員、カイセリ県選出シェブキ・クルクルオール議員、イズミル県選出アイマン・ギュレル議員、エスキシェヒル県選出シュヘイル・バトゥム議員ととも にトルコ大国民議会にて記者会見を行った。

CHP党内のいかなる派閥を代弁して記者会見に臨んではいないとしたセルテル議員は、「私たちは、トルコで起きたこの非常に難しく脆弱なプロセスにおいて、党の団結と連帯がひとえにCHPの原則と政策に結びつき保障されると信じている。この責任にしたがって呼びかけを行っている」と述べた。

セルテル議員は、その後「団結への呼びかけ」と題したテキストを読み上げ、テロ組織PKK(クルド労働者党;非合法)との交渉や、和平の名のもとに提示されている解決シナリオへの協力がCHPにはないと明かした。同議員は党の団結と連帯を損なわずに、歴史的なパワーを、トルコの政治における重要性を認識しながら政治を行うことが、すべての国会議員と党指導者にとっての責務であると述べた。

セルテル議員は、党の原則とイデオロギーに沿わず、CHPが主導せず、党組織の性質に相応しくない声明に署名することは、党の団結と連帯を損ねると非難した。

セルテル議員は、和平のための民主主義という声明において、想定される4つの問題点を指摘した。1つめは、トルコ民族と国民の概念が憲法から外されること、2つめは議会の運営をトルコ語以外の言語で行おうとする試みがあること、3つめは特別権限法廷が下したすべての決定に反して新たな司法過程の運用を進めようとしていること、地方分権に言及して連邦[制結成]の道を開こうとしていることである。

セルテル議員は、アブドゥッラー・オジャランの要求を憲法修正に反映させようとし、これを和平プロセスと命名するような考えはCHPの政策の中にはないとし、「この国会議員と党指導部が党の公式方針以外の模索に寄与したことが、CHPが採る政策の効果や信頼性を損なっている。したがって、全市民と党の指導部に、当該の声明の内容を再検討し、党の原則とイデオロギーを通じて統一と連携を守るよう提案する」と話した。

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:29914 )