【同紙5面】今日は、開催中の第26回テヘラン・ブックフェア7日目である。モサッラー[広大な屋外集団礼拝の場]に近い会場を訪れた多くの人たちは、昨年までと比べて閑散とした通路や、来場者の少なさに驚愕したであろう。
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■経済問題と政治的不透明
「本の街・文化研究所」代表取締役のメフディー・フィールーザーン氏は、今年のブックフェアの来場者が減少した最も重要な理由として、経済問題に起因する本の価格と、大統領選挙前の政治的先行きの不透明感、そして、外国語書籍部門では通貨下落の問題を挙げ、こう述べた。
ブックフェアは、本の販売所以上の何かを市民レベルで提供できれば、成功し得るだろう。
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■本の価格は2倍、売り上げは8割減
ヒールマンド出版のスィヤーヴァシュ・バーゲルザーデ代表取締役は、ジャーメ・ジャームとのインタビューの中で、今年のブックフェアの来場者の減少に強くうなずいた上で次のように述べた。
ヒールマンド出版の今年のブックフェアでの売り上げは、前年比で80パーセント減少した。本の価格が約二倍に上昇しているにもかかわらず、である。
テヘランのブックフェアは、家族の買い物かごに本は入れられなくなったことを示しているのだ。こうしたことが長年積み重なるならば、将来、多くの文化的な問題が生じるだろう。
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■ブックフェアの専門化
ソルーシュ出版のラメザーニー・ファラーニー副取締役は、ブックフェアの来場者数減少を、ブックフェアがより専門的なものとなった結果であると述べ、こう語った。
ブックフェアがより専門的なものとなった今年、何が起きたのか、また、これまで何故このような現象が見られなかったのかを調査すべきである。
この記事の原文はこちら(「イスラーム指導相、トルコのTVドラマ本の回収を指示」)
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( 翻訳者:8400001 )
( 記事ID:29925 )