ゴレスターン州に在留する外国人(このうち何人が法的許可ないし就労カードを得て入国したのかは明らかではないが)に関する最新の統計によると、ここ数年、ゴレスターン州、特にゴルガーンならびにゴンバデ・カーヴースでの滞在・就労を希望する外国人が増えていることが分かった。外国人管理をめぐってはこれまでさまざまな努力が行われ、また外国人管理・身元確認のためのシステムの立ち上げが発表されてきたにもかかわらず、である。現在、アフガニスタン国籍の者はゴルガーンとゴンバデ・カーヴースの両市でのみ、滞在が許可されており、そのほかの市での滞在許可は与えられていない。
ゴルガーン市議会の副議長はメフル通信に、次のように述べた。
歴史の町ゴルガーンはゴレスターン州の中心であり、またイラン北部で最も人口の多い市の一つに数えられるが、残念ながらここ数年、アフガン人に包囲された状態に置かれている。こうした〔アフガン人の〕襲来が続く中、ゴルガーン市民は過去30年間、日ごとに増加する〔アフガン人の〕移住の波と郊外のスラム街の拡大、そして自分の子供たちの失業といった問題を目の当たりにしている。
アブドッレザー・チェラーグアリー氏は、〔大統領の地方州訪問の際の〕ゴルガーン市内での閣議決定の内容や、アフガン人はゴルガーンならびにゴンバデ・カーヴース両市のみを往来・滞在することができ、州のそれ以外の市への移動・滞在は禁止するとしたゴレスターン州外国人移民問題局の発表に触れ、「〔ゴルガーン市およびゴンバデ・カーヴース市を含む〕この二つの県は、面積と人口の点からゴレスターン州で最大の地域である。ここ数年間のアフガニスタン国籍の者たちの存在は、文化的にも社会的にも、不快な結果をもたらしている」と加えた。
同氏はまた、「アフガン人の労働力は安価であるために、ゴルガーンでは地元の有能な人材が失業するケースが増えている。実際ゴルガーンでは、さまざまな建設労働やサービス業などでアフガン人を活用することが増えており、そのことが地域の若者の失業を助長している。地元住民の懸念も非常に大きくなっている」と述べた。
同氏は続けて、「またアフガン人とゴルガーン市民の間の結婚や、衛生・治療施設による監督不備が原因で起きている伝染病の拡大、経済の混乱、麻薬の蔓延、様々な社会的・文化的問題なども、ここ数年これらの人々が引き起こしている問題である」と指摘した。
ゴレスターン州外国人移民問題局の局長も、最近開かれた州の記者会見で、「8000もの雇用機会が、ゴレスターン州内にいる合法・非合法の外国人たちによって奪われている。これは注目すべき数である」と述べた。
メフディー・ダフルーイェ氏は、アフガン人の人口管理とそれをめぐる問題について、「彼らの居住をゴルガーン市内の一部の地域・場所に制限することを検討している」と述べた。
同氏はまた、「穏やかな気候、観光上の魅力、様々な民族の存在、職の存在、そして農業〔がさかんであること〕が、外国人が州に殺到する恰好の環境を提供している」と続けた。
同氏はさらに、「以前、モハンマドアーバードに〔不法滞在の外国人を収容する〕キャンプを建設すれば、問題も解決すると考えたが、しかし今や州内にいる民族の多様性のために、彼らの身元を特定することも困難になっている」と述べた。
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( 翻訳者:8410105 )
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