婚礼の映像に映っていた夫の二度目の結婚の秘密

年老いた姑の世話をしていた時に、夫が二度目の結婚をしている婚礼の映像を見てショックを受けたと述べる58歳の妻。その一方で夫は、40年間の結婚生活の末に、妻が盗みを働いており、信用できないと家庭裁判所で主張した。

　興味深いのは、この老夫婦が互いに相手を非難し合い、罪のなすりあいをしたことである。65才の夫は、家庭裁判所第368号法廷において、アムーザーディー判事に向かって、次のように述べた。

40年間に及ぶ私たちの結婚生活は、夫婦喧嘩が絶えないものでした。もうこれ以上、このような状況に耐えることはできません。数年の残された余生を平穏に過ごしたいと思っています。というのも、妻は強引かつ自己中心的な性格の持ち主で、二人の息子をけしかけて私を脅させているくらいなのです。

　資産家のこの老人はさらに、「妻はしょっちゅう私のお金をくすね、私のポケットを空っぽにし、さらには同居の母のゴールドさえも盗んで売り払っています。これ以上このような生活を送ることは私にとって不安この上なく、妻の脅しにも常に悩まされています」と訴えた。

　58才の妻も、判事に対し次のように述べた。

この男は私を40年間苦しめ、背信から暴力まで、ありとあらゆる不幸を私にもたらしました。姑と同居して35年になりますが、姑を世話している時に、夫が私を裏切って、二度目の結婚をしていたことに気がつきました。私はこのことを、夫の婚礼の様子を映した映像を偶然手に入れて知りました。しかし夫は、私を引き留め私に子供たちを育てさせるために、これは一時的なものにすぎず、本妻はあくまでもお前だと言いました。

　妻はさらにこう続けた。

この男は子供たちを殴ったり、夜間家から追い出したりしたために、子供たちは二人とも公園で麻薬常用者になってしまいました。私たちはやっとのことで、息子たちを麻薬地獄から救い出すことができたほどです。私が取ったお金も私の権利です。なぜなら、私は生活費をもらえなかったからです。そのため、私は生活費を自分で、無理にでも手に入れたのです。

　アムーザーディー判事は夫婦に対し、仲違いを解消するよう促し、両者に対して一週間以内にそれぞれ調停人を立てて仲裁してもらい、対立を解くよう求めた。同判事はこうしたことが行われない限り、本件の審理は行わないと述べた。

（本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。）

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（翻訳者:3413001 ）
（記事ID:30058 )