エジプト:盗難、汚染、逃亡、怠慢
2013年05月28日付 Al-Ahram 紙


■エジプト:盗難、汚染、逃亡、怠慢

2013年5月28日『アル=アハラーム』

【本紙、撮影:ムスタファー・アミーラ】

現在、エジプトの市街では目に余る光景が見られる。混沌、無秩序、そして地方行政や清掃活動の欠如の結果だ。本紙のレンズがそれらの写真を捉えた。

第1の写真

第1の写真は、無秩序の状況が現れている。結果的には、ある一人の盗人がイッズ・アッ=ズフルにあるアッ=リームーン橋基地にある電車の車両のブレーキを盗難するに至った。この盗人は盗難物品を集めて袋に詰めたのだが、次の瞬間、盗難をあきらめざるを得なくなった。警察が彼を逮捕したからだ。その盗人は「どうかしてたんだよ!!」と口を挟んでいた。

第2の写真

第2の写真は、明らかにエジプトの道路の光景だ。代表的な主要道路の一つであるアフマド・フルミー道路なのだが…。この有名な道路は、首都カイロと各県を繋ぐものだ。道路はゴミ捨て場と化してしまった。いや、それだけならまだ良いものの、使い古された家畜までもが道路に捨てられている。これは他の道路の写真だが、住人の生活が地獄へと化してしまっている。そのすべてが汚染という理由で片づけられるものではないだろう。

第3の写真

第3の写真は、交通整理が出来ず、自らの業務に打ちひしがれた交通警察官の写真だ。彼は、交通標識を守ろうとして車両を整理しようとしているが、反対車線を走る車両に驚かされている。彼は他の国民と同じように、怒鳴り散らすに終わった。

第4の写真

第4の最後の写真は、現在のエジプトの市街から地方行政が欠如してしまったことを明白に示している。そのことは、アッ=リームーン橋とラムスィース広場の下水・水道管が(破裂して)浸水した後のことだ。さながら、水流はこの地をいきなり襲撃したかのように。そして、水の流れに飲み込まれた通行人を助けようとする排水車は一台も来たことがない。

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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:30129 )