■エジプト:各県での水危機の悪化
■ケナー県の渇水、カフル・アッ=シャイフ県の休閑、ダカハリーヤ県は抗議
2013年5月29日『アル=アハラーム』
【エジプト複数県:アティーヤ・アブドゥルハミード、ウマル・ガニーマ、ウサーマ・アル=ハワーリー、アラー・アブドゥッラー、ムスタファー・フワード、ハサン・サアド】
農家にとって、夏季は暑さをもたらすだけでなく、アスワンハイダム建設前の下水や灌漑(かんがい)用水路が乾いた時期や数万フェッダーン(訳注:エジプトの面積単位。1フェッダーン=約4,200平方メートル)の土地の脅威を思い出させるためにやってくる。
灌漑省の灌漑責任者は「水は農家のいるところ、そして、水の一滴、生命の一滴を待ち望み震える彼らの手に戻るだろう」としか発言しない。
カフル・アッ=シャイフ県のコメと綿花は荒廃の脅威にさらされている
現在、カフル・アッ=シャイフ県の農耕地は、完全な渇水、灌漑用水の送水停止に困窮している。その結果として、コメ、綿花、スイカ、野菜が耕作されている数千フェッダーンの土地が破滅の脅威にさらされてしまった。加えてそれらの土地の荒廃や農家が大きな損害を被る脅威にさらされている。そこでは、主要灌漑用水路に灌漑用水が届いていない。これらの土地は、灌漑用水により給水されている。
すでに村の農民は、コメの苗用の土地の灌漑、および綿花の灌漑や他の農作物の灌漑をすることが不可能になっている。結果として、これらの多くの土地は荒廃の脅威にさらされるようになった。カフル・アッ=シャイフ県は、ナイル川支流のファルウ・ラシードに位置しているにもかかわらず、土地は渇き、現在は渇水に困窮している。
ルガーマ村のアブドゥッラーズィク・アブーサマラ氏は「灌漑用水が農耕地に届かないことから、土地はいま渇水に悩んでいる。その結果、温室で育っている多くのイネはダメになった。温室はアッ=リヤード郡の灌漑責任者により恣意的に水が供給されなくなった」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:30158 )