BDPデミルタシュ党首、「ゲズィ公園運動が「反クルド問題解決」へ転じることは許さない」
2013年06月02日付 Milliyet 紙
民主平和党(BDP)のデミルタシュ党首はイスタンブルのタクスィム・ゲズィ公園問題に関してコメントを発表し、「ゲズィ公園での事件が、クルド問題の平和的解決交渉への反対運動に発展することは許さない。BDPの支持層は、決して、差別主義者やファシストらと行動をともにしない」と述べた。
民主平和党(BDP)のデミルタシュ党首は、ディヤルバクル市カヤプナル区のCegerxwin文化センターで、解決プロセスとトルコの最近の出来事についての質問に答えた。タクスィム・ゲズィ広場での抗議が単なる木の伐採のためになされたものではないというデミルタシュ党首は次のようにつづけた。
「人々は、ゲズィ公園の木に対してだけでなく、同時に政府のマイナスの政策に対しても反感を示している。市民のこの反発を大切なものだと考える。BDPとして、ゲズィ公園の抵抗者の側にたつ。市民に対して投げ込まれた催涙ガスについて、政府に抗議する。わが党の国会議員や女性、若者、人々に対する攻撃を、明確に非難する。これは受け入れられるような状況ではない。しかし、前述したように、問題は、そこだけの、何本かの木の伐採の問題ではなくなり、社会的な不満の表れとなっている。この(南東アナトリア)地域でおこったことがイスタンブルで起きていたら、何十人という若者がイスタンブルの山に入って(ゲリラになって)いただろう。」
■「一部のグループは抵抗を別の方向にひっぱっている」
タクスィム・ゲズィ公園の抵抗を、一部のグループが別の方向に引っ張ろうとしていると述べるデミルタシュ党首は、人々の反対運動は大切なものだと思うが、この運動とともに、一部の、民族主義者、差別主義者たちが、「クルド問題(解決策)を、どうやってぶち壊してやろう」との方向に向かっていると語った。デミルタシュ党首は、次のようにつづけた。
「この点については意識している。人々の抵抗は支持するが、皆が注意深くあらねばならない。イスタンブルの人々は催涙ガスの味をはじめて知ったが、ディヤルバクルやハッキャリ、シュルナクでは、何日もガスの浴び続けた。1年がたっても、まだディヤルバクルの通りは、まだ催涙ガスのにおいがする。先にもいったように、交渉や平和プロセスに対し、民族主義やトルコ主義の人々は、ぶち壊そうとあれこれやっている。これに対し注意深くあらねばならない。タクスィムやトルコの各地でAKPの悪政に対する人々の抵抗は、合法的であり、正当なものだ。ゲズィ公園でのの事件を、反・クルド問題平和的解決交渉に向かわせることを許してはならない。なぜなら我々は、彼らと一緒ではないからだ。BDPの支持層は、決して、民族主義者やファシストらと一緒の行動には参加しない。わが党の支持層はなすべきことを知っている。」
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30183 )