シリア:トルコでの暴動発生を受け、国民に渡航制限を勧告
2013年06月02日付 al-Hayat 紙


■ダマスカスは「安全確保のため」自国民にトルコへの渡航を行わないよう勧告

2013年6月2日『アル=ハヤート』

【ダマスカス:AFP】

ダマスカスは自国民に対して「安全確保のため」トルコへの渡航を行わないよう呼びかけた。2日前から続くトルコでの大衆の抗議デモを受けた動きで、デモ参加者とトルコ警察の衝突も発生している。

SANAが発表したシリア外務省声明によると「外在外居住者省高官筋は、シリア国民に対して安全確保のため当面トルコへの渡航を行わないよう勧告した。これはここ数日にトルコの一部の都市での治安状況悪化と、(レジェプ・タイイプ)エルドーアン内閣がデモに参加している平和的なトルコ国民に対する暴力を受けた措置である」。

ウムラーン・アッ=ズウビー情報大臣は金曜日、シリアに対してトルコのエルドーアン首相が行う「テロ的手法」と、トルコでのデモ参加者に対して行われる「蛮行」を非難した。そして「非暴力的な手段に訴えることができないのなら退任するべきだ」と要求した。

バッシャール・アル=アサド大統領退任を求める動きを弾圧し、長い紛争をもたらすことになったシリア政府を批判してきたトルコの首脳と同じ表現と言葉を、ダマスカスは用いている。

トルコ・シリア関係は、シリアの反体制勢力へのアンカラの支援を受け悪化した。

(後略)


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)


シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:30189 )