イスタンブル証券取引所のナショナル100種指数はこの日、前日(先週金曜日)比9.006.35ポイント下落の、76.983.66ポイントで終了した。専門家らは、イスタンブルをはじめトルコ各地で続くデモがこの下落に影響していると分析した。
イスタンブル証券取引所ナショナル100種指数(BIST100)は、先週末の終値から9.006.35ポイント下落の、76.983.66ポイントで終了した。
イスタンブル証券取引所で取引される企業の合計市場価値は先週末の終値から約630億リラ下落した。
イスタンブル証券取引所で取引される株式は平均10.47%値下がりし、2003年3月17日以来最も高い割合の下落となった。ナショナル100 指数でのこの規模の値下がりは、最近では米軍へのトルコ領内通過許可問題による危機(Tezkere krizi)が生じた2003年3月に起こっていた。この時、2003年3月17日に株式市場は10.57%値下がりしていた。
イスタンブル証券取引所で取引される企業の合計市場価値は先週末の終値の6140億リラから、5510億リラまで下落した。アナリストらは「ゲズィ公園事件」が原因で急激な下落で始まった市場は、指数がサポート水準を下回ったことで損切り売りが行われ、これが原因で起こった反発による買いも限定的であったと明らかにしている。
指数はこの日、最高82.218.48ポイントの反発を見せたが、売り圧力が続き、終値は最安値となった。
■デモが混乱をもたらし、エルドアンは希望を与えなかった
株式市場はこの日、ゲズィ公園での事件がもたらす緊張が原因で6.43%の大幅な下落とともに始まった。その直後、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の発言が行われるまでは、指数はわずかな回復を見せ、下落は4.5%にまで落ち着いた。しかしエルドアン首相の発言が、期待されていような鎮静化を促すものではなかったため、市場では再び売りが勢いを増し、指数は午前の場で6.67%下落の80.253ポイントで終了した。
午後の場では売りが増加を続け、株式市場は10.47%下落の76.983ポイントで終了した。
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( 翻訳者:浅野まや )
( 記事ID:30198 )