シリア:シリア人の7割が現体制を支持しているとのNATO報告書
2013年06月03日付 al-Watan 紙
■NATO:シリア人の70%がシリア人国家とアル=アサド大統領を支持
2013年6月3日『アル=ワタン』
【n.p.:各紙】
北大西洋条約機構(NATO)は報告書で、シリア人の70%が現下のシリア国家とバッシャール・アル=アサド大統領を支持しており、20%が中立姿勢をとる一方、反体制武装勢力を支持しているのは10%だけであることを明らかにした。
米『ワールド・トリビューン』紙が報じたところによると、同報告書で、NATOは西側の活動家や国際機関からデータを収集し「シリア危機開始から2年以上を経て、街中での均衡はシリアの現体制に有利なかたちで変化し始めている」と指摘した。
信頼できる西側消息筋は、NATOの報告書のデータに関して、人々が戦争で疲弊する一方、シリア人が協力的な姿勢をとるなかで、アル=アサド大統領がこの戦闘で基本的に勝利を収めようとしていると見ている。
またNATO報告書は、シリア人が「テロ組織であるアル=カーイダが自らの国を支配する危険に警戒」しており「カタールとサウジアラビアの支援を受ける外国人戦闘員が残っているだけだ」と付言している。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
『ワールド・トリビューン』紙(2013年5月31日付)記事
シリア情勢に関しては「
シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:30203 )