トルコ:反政府デモにより、エルドアン首相のマグリブ諸国訪問日程短縮
2013年06月04日付 al-Hayat 紙


■トルコでの抗議運動により、エルドアン首相はマグリブ諸国歴訪の期間短縮を余儀なくされる

2013年6月4日『アル=ハヤート』

【ラバト:ムハンマド・アル=アシュハブ】

複数の外交筋によると、トルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン首相が、マグリブ諸国歴訪の日程を短縮する模様である。この歴訪はラバトを皮切りとし、アルジェリア、チュニジアへの訪問が決まっていた。日程は各3カ国(モロッコ・アルジェリア・チュニジアの)でそれぞれ1日ずつ短縮される見込みで、トルコでの抗議活動の拡大を受けた動きである。抗議活動はイスタンブールのタクシム(広場)での小競り合いから始まり、大規模な危機になるまでに拡大した。

公式声明によると、トルコ首相は、モロッコの公正発展党を率いるアブドゥルイラーフ・ベン・キーラーン首相との会談が行い「両国を結びつける友好関係の支援策と、政治、経済、文化面での今後の協力体制の強化」を協議するという。加えて「ジュネーブ2」交渉に向けた動きが見られるシリア情勢など、地域的・国際的危機に際する立場の調整を模索する、という。また停滞するパレスチナ・イスラエル間の交渉についても道筋を探るとした。モロッコ側としては(トルコとの会談に際して)、北アフリカ地域の情勢、マグリブ地域構築が直面する困難、砂漠化の進行などを取り上げる予定だ。

今回の歴訪に先立って、トルコを訪問したモロッコのサアドゥッディーン・アル=ウスマーニー外相は、ラバトとアンカラの間の現下の対話が重要であり、多くの協定に関しては成立するだろうと説明した。しかし、FTA活性化や投資促進など経済面に対話が集中する一方、モロッコ請負業者連合が単独でアブドゥルイラーフ・ベン・キーラーン首相に対立するような姿勢をとったため、最終的にトルコ側との合意するにいたらなかった。このような状況は、モロッコ一国内だけを考えても、調整に困難が伴うことを示している。

(後略)

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( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:30206 )