シリア:ヒズブッラー戦闘員と北朝鮮の士官がシリア軍を支援か?
2013年06月04日付 al-Hayat 紙
■シリア政府はアレッポでの「大規模戦闘」に向けて軍を動員、ヒズブッラーの戦闘員が参加しているとの情報
2013年6月4日『アル=ハヤート』
【ベイルート、ロンドン:本紙、AFP】
シリア政府は、シリア北部のアレッポ市郊外で新たな大規模戦闘に向けて軍の動員を開始するなか、ヒズブッラーの戦闘員と北朝鮮の技術者が軍の主要な拠点に展開しているとの情報が流れた。またアレッポ市郊外では地対地ロケットにより26人が死亡した。
シリア人権監視団によると、昨日朝、アル=クサイル市の複数の地域に対して戦闘機が複数回空爆を行い、これに先立ち同市北部一帯で激しい戦闘があった。同市北部一帯では、反体制武装集団とヒズブッラーが支援する軍が激しく交戦する一方、反体制武装集団は、アル=クサイル市北部のアッ=ダブア村に対する攻撃に応戦を続けた。政府軍がヒズブッラーの支援を受けて、南、西、東の三方からアル=クサイル市に突入して3週間が経つ。
(中略)
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は「北朝鮮の複数の士官がアレッポで政府軍について戦闘に参加している」とした上で「国防軍(親政府の民兵)の戦闘員の多くが(アブドゥッラフマーン代表に)こうした士官がいると話した」ことを明らかにした。アブドゥッラフマーン代表はまた「こうした士官の総数は不明だが、アレッポに11人から15人の北朝鮮の士官がいることは確かで、彼らのほとんどがアラビア語を話している」と述べた。さらに「これらの士官はアレッポ南東部の防衛工場機構、アレッポ市内の軍の拠点複数カ所など、多くの前線に配置されている」と明かした。その上で「これらの士官は実戦には参加しておらず、兵たん支援、軍事作戦の立案などに参加している」と付言した。
(後略)
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
シリア情勢に関しては「
シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:30207 )