シリア:軍がヒムス県アル=クサイル市を完全制圧
2013年06月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア軍がアル=クサイル市を完全制圧、反体制武装集団は虐殺の後に撤退を発表
2013年6月5日『クドゥス・アラビー』
【ダマスカス、アンマン:AFP、ロイター】
シリア国営メディアとヒズブッラーが運営するレバノンのアル=マナール・チャンネルが報じたところによると、シリア軍は水曜日(5日)、2週間以上戦闘が続いていたシリア中部のアル=クサイル市を「完全に」制圧した。
シリア・アラブ通信(SANA)は「勇敢なる我らが武装部隊は、ヒムス県郊外のアル=クサイル市全土で治安と安定を回復した」と報じた。体制にとって、ヒムス県はダマスカス県と海岸地方を結ぶ戦略拠点である。
SANAは高官筋の話として「我らが勇敢なる軍は、アル=クサイル市で電撃特殊作戦を実行し、多数のテロリストを殲滅(せんめつ)、投降させ、同市の治安と安定を完全に回復した」と伝えた。
アル=イフバーリーヤ・テレビは早朝「シリア・アラブ軍はアル=クサイル地方を完全制圧する」との字幕を流していた。
シリア軍とレバノンのヒズブッラーは過去数日にわたり、反体制武装集団が籠城していた同市の制圧を行っていた。
アル=マナール・チャンネルは、字幕での速報で「(シリア)軍がアル=クサイル市北部に進軍したのを受け、武装集団は同市から完全にいなくなった」「武装集団が大挙して、アル=クサイルから同市北部に位置するアッ=ダブア市、東アル=ブワイダ市に逃走した」と報じた。
政府軍とヒズブッラーは5月19日の攻撃初日にアル=クサイル市に西、南、東の三方から突入することに成功し、その後、迫撃砲、ロケット弾による砲撃や空爆を激しく行いつつ、北部で集中的に戦闘を行った。
反体制武装集団は、アル=クサイル市に隣接するアッ=ダブア市の複数カ所で依然として戦闘を続けていたが、同市内の軍事飛行場で先週敗北を喫した。アル=クサイル市郊外で反体制武装集団が掌握しているのは、アル=クサイル市の北方数キロの地点に位置する東アル=ブワイダ市だけである。
(後略)
シリア情勢に関しては「
シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。
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( 翻訳者:青山弘之 )
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