ペルシア湾岸で今年もエビの養殖始まる:市内広場にはエビのモニュメントも
2013年05月27日付 Jam-e Jam 紙
ブーシェフル市内「漁業水産広場」のエビ・モニュメント(同州漁業水産局HPより)
ブーシェフル市内「漁業水産広場」のエビ・モニュメント(同州漁業水産局HPより)

【ジャーメジャム・オンライン】[イラン南西部・ペルシア湾に面した]ブーシェフル州漁業水産局の水産物養殖担当副局長は、ブーシェフル州の養殖場で、[今年の]エビの養殖が始まったと発表した。

アリー・サーレフプール副局長は月曜日[本日]夜、記者会見でブーシェフル州の各養殖場でエビの養殖が始まったことにふれて次のように述べた。

我が州の養殖施設ではエビの飼育のため現時点で2600万匹のエビの稚魚を10の養殖場に分けて養殖を行っている。

同副局長は、今年ブーシェフル州[ペルシア湾]沿岸の3000ヘクタールを養殖地としていることを言及しながら、「現時点でエビの稚魚の備蓄は5つの養殖場の全135ヘクタールの区域で行われている」と続けた。

同副局長は加えて次のように述べた。

今年は、さらに8億5000万匹のエビの稚魚を10の養殖場で飼育する予定であり、モルダード月(西暦7月〜8月)まで養殖を続ける。

サーレフプール副局長は、これらのエビの稚魚の養殖に1万5000トンの餌が必要だと述べ、次のように説明した。

今年、我が州では、1万トンの養殖エビが生産されると予測している。昨年ブーシェフル州では、エビの養殖計画用の2475ヘクタールの区域で6億匹のエビの稚魚が飼育され、7000トンの養殖エビが生産された。


※訳者注:地方ニュースサイトBushehr Newsによれば、同州の養殖エビの8割は輸出用で、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、レバノン、スペイン、韓国、イタリアなどに輸出されているという。また、今年からはエジプトへの輸出も開始の予定。

なお、エビやイカなど、ひれと鱗(うろこ)のない海産物を食すことはイスラームではタブーとされ、これらを食べる習慣のない地域も多いが、実態はさまざまである。


Tweet
シェア


関連記事(「国産エビの95%が輸出用」)
関連記事(「シーズンオフには失業!カスピ海の漁師たち」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8410097 )
( 記事ID:30244 )