エルドアン首相に後退なし―チュニジアでの記者会見で
2013年06月06日付 Milliyet 紙
06.06 15:14
チュニジアでの記者会見でエルドアン首相は、ゲズィ公園抗議運動に関して発言した。
トプチュ兵舎再建プロジェクトを断念しないと述べたエルドアン首相は、「謝罪はしますか」の問いに対し、「私の代理が必要な発表を行った。過剰に使われた催涙ガスの問題に関しては、必要な遺憾の念の表明を行った」と述べた。
エルドアン首相は、ゲズィ公園の運動は、環境派の人々の善意が悪意に利用されたものだと述べた。エルドアン首相は、ビュレント・アルンチ副首相の謝罪については、「必要な発表を行った。過剰な催涙ガスについては、遺憾の念を表明した」と述べた。首相は、「正当な権利は、不法な手段によっては求められない。しかし、好きな場所で集会をする、破壊し、ぶち壊そうというなら、それに許可は与えられない」と述べた。エルドアン首相は、チュニジア首相と並んで行なった記者会見のあと、質問に答えた。
ゲズィ公園抗議についての質問については、ゲズィ公園の運動は、環境派の人々の善意が悪意に利用されたものだとし、「公共のものを破壊している。この事件に関係した環境派の人々に罪はない。このことを何度もいっているが、「一部の過激派」が問題だ。この中にはテロ組織の人間までいるといったのだ。実際、アメリカ大使館を襲ったことで知られているテロ組織のメンバーが(デモ隊には)混ざっていた。広場でも、ソーシャルメディアでも、(このテロリストは)明白な証拠をもってみつかった」と述べた。
■「アタテュルク文化センターの場所には、大きなオベラを作る」
環境論争にも言及したエルドアン首相は、「タクスィム・プロジェクトは、歴史と環境と文化をひとつつにするプロジェクトだ。このプロジェクトは、イスタンブルに素晴らしい環境をうみだす。歴史と文化を強化するプロジェクトだ。アタテュルク文化センターの場所には、大きなオペラをつくる。よりすばらしいセンターにするためだ。人々は、清らかな環境で、散歩をし楽しめるようになる。壊した場所には、よりすばらしいものを作る。AKP政権は素晴らしい施策を行ってきた。しかし、彼らは私たちにじゃましようとしているのだ」と述べた。
■「ふつうの市民の間に、どういう連中がまざているのか、知ってもらいたい」
トプチュ兵舎をオリジナルのように作るとするエルドアン首相は、「ここにトプチュ兵舎があったのをご存じないのですか?ここにかつてあったトプチュ兵舎を再建する。この偉大な建物を再建する。世界のどこに行っても、この種の建物は人々の誇りだ。イスタンブルで、このプロジェクトをプレゼンテーションした。その時には、一言も文句を言わなかった人々が、今になって批判している。タクスィムに、今同様の環境を整備する。しかし、彼らは道路から敷石をはがして危害を加えている。人々がつかっているバス停を破壊している。これをやめさせなくてはいけない。ふつうの市民の間に、誰がまざているのかも調べられるべきだ。私は、この人々に、国と環境を守るよう呼びかける。環境とは、木のことだけを指すわけではない。」(後略)
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30251 )