(技術的理由により非公開)ヨルダン:シリアからの「大量の」武器の密輸を阻止、シリア大使へ警告
2013年06月07日付 al-Hayat 紙
■ヨルダン政府、「大量の」武器の密輸を阻止
■ヨルダンの安全保障を脅かしたとしてシリア大使へ警告
2013年6月7日 『アル=ハヤート』
【アンマン:ターミル・アッ=サマーディー】
【ロンドン、ニューヨーク、パリ、モスクワ、ベイルート:本紙、ロイター、AFP】
ヨルダン政府と同国に駐在するバフジャト・スライマーン・シリア大使との間でやりとりされる声明の応酬が激しさを増している。同シリア大使は、もしもヨルダンが領内に「パトリオット・ミサイル」を配置するのならば「シリア国内に大量にかつ豊富に存在するイスカンデル・ミサイル」を使用することになると恫喝(どうかつ)していた。
ヨルダン政府は、スライマーン大使に対して「最後の警告」を発し「外交活動の原則を遵守し、ヨルダンの国家安全保障を脅かすような会合、行動、声明を控えるよう」求めた。こうした中ヨルダン国軍は、国境警備隊が、シリアからヨルダン王国への大量の武器の密輸を阻止したと発表した。また国営「ペトラ通信社」がヨルダン国軍総司令部の高官筋の話として伝えたところによると「国境警備隊はヨルダン・シリア国境で密輸を行おうとしていた集団を逮捕した」という。
ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣はシリア大使について「公式・非公式の会合や声明により外交常規や外交慣行のすべてを逸脱した。また拒否され、非難された声明は自国の政策を代表しているとみなす」と述べた。また「われわれは以前、同大使に対し、SNSへの例の投稿も含め、ご自身の声明、論評、発言を発し続けることの結果について警告をした。その例の投稿の中では、同大使は、大使ご自身を受け入れているだけでなく、国内の市町村や難民キャンプにおいて、大使の本国の国民を何十万人も保護している国というものを侮辱なさったのだ」と付け加え「同大使は、ヨルダン王国の市民機関・軍事機関に執拗(しつよう)な侮辱を浴びせたが、我々はその侮辱を総体的にも詳細においても拒絶する」とたたみかけた。さらに、「この大使におかれては、外交活動における必要最低限のもの、他国において自国を代表するための基礎、といったものに欠けておられるように思われる」と続けた。
(後略)
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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