オジャランから、ゲズィ公園運動へメッセージ
2013年06月07日付 Cumhuriyet 紙
平和民主党(BDP)代表団は、アブドゥッラー・オジャランと面会するためにイムラル島に行った。BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首とウードゥル選出のペルヴィン・ブルダン議員は、面会後、タクスィム広場ゲズィ公園運動に関するオジャランのメッセージを発表した。
クルド問題解決を目指して始まった解決プロセスの中で、これまでにイムラル島でアブドゥッラー・オジャランと5回にわたり面会してきたBDP代表団は、 6回目の面会を今日行った。BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首とウードゥル選出のペルヴィン・ブルダン議員は、イムラル島を訪問後、記者会見を行い、タクスィム広場のゲズィ公園運動に関するオジャランのメッセージを発表した。
■「ゲズィ公園での抵抗は意義があり、敬意を表したい」
「我々が関わる(解決の)プロセスを、よりしっかりと進めていくために政府と話し合いを行っている。現在続いている武力闘争のない状況は、全て私の努力やイニシアティヴによって実現してきたものだ。私は現在まで、自分に課せられた重責を、多くの人々とともに達成してきた。政府も自身の責任に対し同じように 真摯に向き合うことを願う。こういうときに私を利用して裏切ろうと考えるのは間違っている。私は自分に課せられた歴史的な責務を自覚するリーダーだ。私の努力は民主主義や自由に重きを置いている。交渉相手もこの機会を良く認識してこちらと同じような努力をしてもらいたい。ゲズィ公園での抵抗は意味のあるものであり、歓迎している。確かにこの停滞は、新たな政治的中断を生んだ。しかしいかなる人も民族主義的、国家主義的、軍事抑圧的勢力に利用されてはならない。こうした行為が彼らの監督下に入ることを、トルコの民主主義者、革命家、愛国者、改革派たちは認めてはならない。」
■「政府が介入を始めたら…」
デミルタシュ共同党首は会見で、イムラル島に向かう代表団について、政府が全てを主導し、指導しようとすることは決して認められないと語り、「政府がこのような態度を続けるのならば、我々も同様に問題を再び取り上げ、再評価することになる。政府が我々代表団に関与し、干渉を始めるならば、代表団に思いのままに課題を突き付け、結果を引き出す権限をもっていると見なしているのであれば、今後、我が党の態度は変わってくるだろう。今後15日間内に代表団がもう一度イムラル島へ行く必要がある。この期間の中で[生じる]あらゆる展開を我々は注意深く見守っていくだろう。オジャランも同様だ」と述べた。
記者たちの質問に答えたデミルタシュ共同党首は、ある記者の「この代表団に貴党のスッル・スュレイヤ・オンデル氏がゲズィ公園運動を支持するために参加しないとと言われていますが」という質問に、「少し前にこの問題に関する私の見解をはっきりと申し上げました。我々の代表団に対して政府が主導しようとすることは認められません。今回のイムラル島訪問は、親愛なるオジャランへの尊敬の念からくるものです。政府の態度を容認したからではありません」と答えた。同共同党首は、 イムラル島でPKKリーダーのオジャランと行った3時間の面会の詳細を今後時期を見て世論に公表するつもりであるとも述べた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:鈴木直子 )
( 記事ID:30276 )