「50%ではなく100%の首相だ、環境派と協働する」―7日昼のエルドアン演説
2013年06月07日付 Milliyet 紙


06.07 14:59
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、マチカのスイス・ホテルで行われた「EU省主催、グローバルイシューに直面するトルコとEUの共通の未来」と題するコンフェランスに参加した。


以下はエルドアン首相の演説のなかの、主要な発言。

■「恐ろしい情報の混乱」

昨今、タクスィム・ゲズィ公園の整備を理由にしておきた事件から、だれも、誤った考え、危惧をいだかないでもらいたい。なぜなら、そこには恐ろしい情報の混乱があるからだ。ソーシャルメディアを通じた、恐ろしい虚偽のキャンペーンが行われている。これらのすべては、証拠とともに、わが手中にある。みなお見通しだ。民主的な要求に関しては、答えられないような何ものもない。躊躇するようなことは何もない。

■「対話の相手がいない」

何をするにも対話の相手が必要だ。しかし、この問題では相手がいない。国会議員は何をしているのか、と聞いてもらいたい。

■「警官の介入(の過剰さ)については調査中」

事件の最初に行われた介入(の是非)については、必要な手を打つといった。内務省は、いま作業を続けている。

■環境派に呼びかけ

環境に敏感の人々に呼びかける。環境派同士で協働しているなら、ほら来てください。あなた方の首相とも協働なさい。環境のために、(AKP政府が)したことは、なぜ話題にならないのか?

■「(クルド問題)解決プロセスの妨害もしようとしている」

解決プロセスを望まないものが、この事件のなかにいることを知っておいてもらいたい。ゲズィ公園事件に参加しているものの一部は、解決プロセスのこともこの件にからませたいと思っている。彼からは、解決プロセスに反対している。

■「民主的要求はなんでもきく」

環境派であることは、政府や地方自治体の車を焼き、公共財を傷つけることではない。環境派であることは、人を殺すことではない。民主的な要求があるなら、なんでもいうことがを聞く。いつでも支援をする。

■「アタテュルク文化センターは耐震基準を満たしていない」

「住民投票には反対だ」というなら、どうして、この件に反対するのか。それなら反対しなければいい。アタテュルク文化センターは、耐震基準を満たしていない。我々はここに大きなオベラを作ろうとしている。」

■「より美しいタクスィムを欲している」

そういう決定をするなら、以上のことは、選挙の前に提案している。市民は賛成した。より美しいタクスィムを欲している。どうして自動者道路を地下化しようとしているのか?私たちは、皆が、大人も子供も、散歩できるようにしたいのだ。

■「ショッピングセンターはない」

タクスィム広場もきれいにする。緑も豊かにする。今のゲズィ公園とは比較にならないほど、緑を豊かにする。あの程度の広さでは、ショッピングセンターは不可能だ。あれは例としていったにすぎない、たとえばショッピングセンターもあるかもしれない、と。ここに市の博物館をつくるという考えだってある。

■「警官の過剰な介入は、調査されている」

私たちは、最初の(暴力的な)介入についての遺憾の念を表明した。事件に関し、最初になされた対応について取り調べるといってきた。内務省はこの点で作業をしている。ヨーロッパで同じことがあれば、ここで行われたよりよっぽど激しい介入がされている。

■「我々をここ(権力の座)にもたらしたのは国民だ」

民主主義とは、透明性の高い体制のことだ。我々を国民がここにつれてきた。ここから去らせるのも国民だ。国民以外のなにものでもない。政府に不満のあるものは、それを選挙で決着をつけるものだ。

■「この攻撃には胸を張って対応する」

彼らの目的はいつも同じなことを、実体験し、見てきた。私たちは、いつも民主主義を守っているが、或る者たちは私たちの行く手を遮ろうちした。これまで、この攻撃に対し、常に胸を張ってきた。これからも、胸を張っていく。

■「決して、屈服しない」

皆にしっておいてもらいたいが、国民の意志に対するいかなる攻撃にも、それがどんな見かけをしていようとも、誰がそれをそそのかしていようとも、決して屈服しない。我々は社会的な事件を読み、分析する。客観的に分析する。

■「100%の人の党だ」

我々をここまでにしたのは、二人に一人の人の票に現れている、この寛容の態度だ。このこともいっておきたい。50%の人がわが党に投票した。しかし、我々は50%の人の党ではない。我々は、いま、100%の人の党として、この国のために働いている。

■「あの広告は、トルコが強くなるのを望まないものがだしている」

外国の友人、特に外国メディアにお願いする。トルコでおきていることを、どうか、イデオロギー的に扱わないでもらいたい。また、注文をうけて広告を掲載しないでもらいたい。

新聞や国際的なメディアにお金にあかして広告をだすものが誰で、外国にいてトルコの台頭やトルコがここまで発展したことを消化できない人々が出した広告の出資元がどこなのかを我々は知っている。次のことはとくにいっておきたい。これは、トルコの台頭とトルコの国力の変化を面白くおもわないのの仕業だ。

■「金融ロビーは喜びすぎないように」

これは、トルコの金融ロビーが政権に向けた仕組んだことだ。金融ロビーは喜び過ぎないでももらいたい。残念ながら、あなた方の目標には到達しない。ここでは民衆の望みのとおりになる。この国民の言ったとおりになるのだ。

■厳戒態勢

(タクスィムにほど近い)マチカのスイス・ホテルで行われ、タイイプ・エルドアン首相も参加する「グローバルイシューに直面するトルコとEUの共通の未来」と題するコンフェランスのために、何時間も前から警官はホテルの周囲に厳重な警戒態勢をひいた。装甲車(TOMA:デモ対応車両)もホテルの周辺に待機した。通りでは、約10メートル間隔で警備に当たった。マチカ公園のなかでは、機動隊も待機していた。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30280 )