シリア:「自由シリア軍」マング飛行場襲撃に乗り出す…政権はアル=クサイル市の後ヒムス県、アレッポ県へ
2013年06月08日付 al-Hayat 紙

■「自由シリア軍」マング飛行場襲撃に乗り出す…政権はアル=クサイル市の後ヒムス県、アレッポ県へ

2013年6月8日『アル=ハヤート』

【ロンドン:本紙】

武装した反体制派戦闘員らは昨日(7日)シリア北部のアレッポ県郊外地域におけるイニシアティブの手綱を取り戻すべく、数カ月前より「自由シリア軍」の包囲下にある「マング」軍事飛行場を襲撃した。同時期、クルド人戦闘員らは反体制派戦闘員らとの衝突の後、アレッポ県北部のクルド人の村を制圧した。またシリア中部のヒムス県郊外のさまざまな地域は空爆にさらされた。空爆は、政府軍および「ヒズブッラー」(の部隊)が東アル=ブワイダ市に進軍し、その他の村々で衝突が生じた中行われた。

AP通信社は、バッシャール・アル=アサド大統領の軍はアル=クサイル市を制圧した後、国内で人口が密集する地域から反体制派の部隊を排除しようとするだろうと話した。また同通信社は、それらの地域にはヒムス県とアレッポ県が含まれるとした。

AP通信社は、アル=アサド大統領は民兵らがエスニックな区域を支配している分裂した国においてリーダーシップを続行できると指摘した。その後、同通信社は「政権が『ヒズブッラー』やロシア、イランという同盟相手から強力な支援を得続けているならば、アル=アサド大統領はおそらく、たとえ国土すべてを奪還することができなくとも、シリアの各地に自身の力を再び及ぼそうとするだろう」と話した。

(ワシントンにある)戦争研究所のジョゼフ・ホリデー氏は、アル=アサド大統領はシリア全土における反乱分子に対する圧倒的勝利を達成することを目指してはいないと考えていると述べた。

同氏は「(アル=アサド大統領の)目的は彼ら(すなわち政権支持者ら)がシリアにおける戦略上重要な心臓部であり、住民の大多数が居住する場所とみなすものに留まることである」と述べた。

ある政府高官は「AP通信社」に対し、アル=クサイル市の後、政権の次の目標はヒムス市およびその周辺になるだろうと述べた。ヒムスはシリアで3番目に大きい都市(※訳注:正しくは第4の都市)であり、政権にとって戦略的かつ象徴的な重要性をもっている。

政府高官は、依然進行中の軍事作戦に関する情報の開示を認められていないことから、匿名を条件に話した。同高官は「(軍の)司令部は(現在)実行されている計画を策定した」と述べた。同高官は、軍はヒムス市の北部の連絡道路を確保すべく「高速かつ連続した攻撃」をしかけるだろうと述べ、軍は木曜日(6日)にこの道路上に位置するアル=ハーリディーヤ村を制圧したと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:30301 )