カスピ海沿岸の茶畑事情が一変(1):茶葉の買い上げ価格が75%アップ
2013年05月29日付 Jam-e Jam 紙
イランの茶摘風景(政府広報サイトhttp://www.dolat.ir/より)
【同紙17面】政府の新たな政策により茶葉の買い上げ保証価格がこれまでより75パーセント上昇する。
政策執行側の話によると、この新政策は茶産業において大きな変革をもたらし工場主と茶栽培業者の双方に利益をもたらすものである。
[イランの茶生産の中心地でカスピ海沿岸の]ギーラーン州知事のケイハーン・ハーシェムニヤー氏はISNA(イラン学生通信)のインタビューで、今まで茶生産に関して適切な施策が行われなかったことを強調したうえで、「幸運にも新政策がまとめられ、関係各所の責任者へと提示された。48時間と経たないうちに、正式に通達されるだろう」と述べた。
同知事は新政策が大変影響力のある効果的なものであるとした上で、こう語った。
この政策が発表されることで、茶葉栽培農家と茶葉精製工場主らの考え方が変わるのを目の当たりにするだろう。なぜなら、 この政策に基づき茶葉の買い上げ保証価格は、前年に比べ75パーセント上昇したからだ。他のいかなる商品にも、そこまでの大幅な価格上昇は見られない。
これまでの国内の茶葉生産では、工場主にだけ利益があったが、新政策では農家にも工場にも利を生み出すような方法で、茶栽培業者と工場主がともに利益を得るようになったのである。
ハーシェムニヤー氏は、今年は国内の工場の茶が一グラムたりとも売れずに残っていることはないと述べ、以下のように語った。
工場主のひとりは、「私の工場の茶は残してある。売ることができなかったのだ」と言った。そこで担当者を買い手として派遣したところ、この工場主は、「やはり茶葉は売らない」と言い張った。後から分かったのだが、彼は、より高く売るために茶葉を売り惜しみしていたのだ。
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カスピ海沿岸の茶畑事情が一変(2)」につづく
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( 翻訳者:8411062 )
( 記事ID:30305 )