基準庁長官は、ヒ素に汚染されたコメをめぐって流れているさまざまな噂について全否定した上で、「コメをはじめとする全ての輸入食品には、必要とされる基準が設けられている」と述べた。
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■ 基準を満たさない食品は輸入されない
ここ数年、法的基準の適用範囲が拡大されてきたにもかかわらず、品質面で最低限の項目もクリアされていないような基準以下の食品が、いまだ簡単に市場で見かけることがある。しかし、ネザーモッディーン・バルゼギャリー基準庁長官は本紙記者に、「基準以下の食品が国内に輸入されるようなことはまったくなく、基準庁はこの点について100%の自信がある」と述べている。
同氏は、輸入品は常に検査を受けていると強調した上で、「我々は国民が口にする食品について、どの国に対しても遠慮したりはしないし、これまで基準以下の食品の輸入を許可したことはない」と指摘した。
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■ ソーセージ/キールバーサの品質は?
基準庁長官は、不衛生なソーセージやキールバーサ(東欧風ソーセージ)が出回っているのではないかとの噂話についても否定し、基準庁のマークがついた商品はどれも、〔国によって〕定められた特定の規格・ルールに基づいて生産されていると指摘した上で、次のように述べた。
たとえ噂話のレベルであったとしても、国民が消費する食品や電化製品、ガス製品、その他の製品について何らかの話を耳にした場合、我々はその商品、及びその生産者や輸入元を探し出し、調査を行っている。もし問題点があれば、摘発を行って違反者の名前を公表している。こうしたことはソーセージやキールバーサについてもきちんと守られており、疑う余地はない。
その一方で、同氏は同庁の次長がソーセージ/キールバーサの製造に成型加工された鶏肉〔※くず肉や内臓などあらゆる部位を練り合わせて作られた鶏肉で、イランでは衛生上問題があると指摘されている〕が使用されていると指摘した有名な問題については沈黙し、回答しなかった。
■ 中国との間には、厳格な合意書がある
国家基準庁長官の会見は、品質の低い中国製品の輸入に対する管理にも及んだ。この問題をめぐっては、多くの市民が不満を抱いており、「イエロー・ドラゴンの国」〔=中国〕から輸入される製品の品質管理強化を望んでいる。
国家基準庁長官は、制裁を理由に、品質の低い中国製品の輸入を無理矢理認めていいわけではないと指摘した上で、「我々は中国の基準庁との間に厳格な合意を結んでおり、これにもとづいて中国の基準庁は2年前から、イランに運ばれる商品を我が国の基準、ないしわれわれが受け入れを表明した信用度の高い〔国際的な〕基準に従って管理し、それに証明書を発行する義務を負っている」と述べた。
同氏はさらに、「我々も、基準証明書が添付されているにもかかわらず、これらの商品を港湾施設などの入り口箇所で、抜き打ちで検査している」と付け加えた。
基準庁長官はまた、「商品が我が国の基準に則っていない場合、それを輸出した業者はブラックリストに載せられることになっている」とし、さらに「もし基準に従わない形での製品の輸入が行われた場合、誰もその商品を購入しないよう、その輸出業者名を公表している」と指摘した。
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( 翻訳者:8410068 )
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