エルドアン首相に変化なし―エルドアン首相、アンカラ各所で支持者に演説
2013年06月09日付 Milliyet 紙


06.09 23:05
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「金融ロビー、金融アナリストらは、イスタンブル市場が崩壊したという。イスタンブル市場が崩壊したなら、その被害をこうむるのはタイイプ・エルドアンではない。あなた方だ。あなた方は、これをIMFからの借金を返すときにもやったでしょう」、「私は、ここアンカラで、楽しんでいる人々に呼びかける。そろそろ、このデモにピリオドをうちなさい。しかし、イェニチェリ軍団のように、人を侮辱することをつづけるなら、それは申し訳ないがかなわない。この知事を罷免せよ、あの警察署長を罷免せよ、あれをせよ、これをせよと。なにか役にたつ意見があるなら、もってきてもらいたい。そのときは、みな実行する。この政権は、76%の人への奉仕者だ。この政権は、トルコ人の、クルド人の、ラズ人の、みなの奉仕者だ」とのべた。


アンカラの各所で、党支持者に演説を行ったレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「みなさんに呼びかける。クズライでも、スヒエでも、クウル公園でも、あそこでもここでも。そろそろこの行動に終止符を打っていただくよう、お願いする。もし苦情があるなら、市長へ、県知事にいってもらいたい。代表を選んでくれたら、私だって面会する。そうではなく、ほかの方法をとろうとするなら、これをつづけるなら、悪いが、みなさんの知っている通りのやり方をとるしかなくなる。なぜなら、我慢にも限界があるからだ」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、アンカラのアクキョプリュ地区で首相の歓迎のために集まった何千人もの党支持者に対し演説した。この事件がゲズィ公園の木とは関係のないものであると繰り返したエルドアン首相は、「我々に何の文句があるのか、問題は何なのか?問題は15本の木を伐採だったのか?たとえタクスィム・ゲズィ公園で15本の木が抜かれたとしても、それに対し、アンカラで、イズミルで、このデモはどうしておこったのか?問題は別だった。問題は、選挙で公正発展党に勝てない連中が、この方法に訴え、国を混乱させようとした。しかし、この作戦は成功しない。彼らの策略を私たちは知っている。この策略を打壊す(国民の)意思はここに示されている。ゲズィ公園に言っている人を(メディアは)「国民millet」だといっているが、いかない人たちのことが目に入っていない。木をもやし、一人の警官を死においやった。ここにいる人々は、焼かず、破壊しない。ここにいる人々は建設をする」と述べた。

■「我慢にも限界が」

デモが一日も早く終結することが必要だとするレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、次のようにつづけた。

「ここから呼びかける。ズライでも、スヒエでも、クウル公園でも、あそこでもここでも。そろそろこの行動に終止符を打っていただくよう、お願いする。もし苦情があるなら、市長へ、県知事にいってもらいたい。代表を選んでくれたら、私だって面会する。そうではなく、ほかの方法をとろうとするなら、これをつづけるなら、悪いが、みなさんの知っている通りのやり方をとるしかなくなる。なぜなら、我慢にも限界があるからだ。なぜなら、この国を世界に、まるでテロの吹き荒れる国ように見せることはできないからだ。恥じることなく、なんどもなんども「アラブの春」といっている。今は「トルコの春」といっている。なんという恥知らず。「トルコの春」は、2003年11月3日におきたのだ(注:総選挙でAKPが政権を取った日)。世界のなかでトルコは、思ってもいなかったような地位をえた。「静かな(sesiz?) 革命」といわれた。あれを、「静かな(sezsiz?) 革命」と呼んだ人々が、今度は「トルコの春」といっている。ねたんでいるからだ。この策略のすべてを打ち破る、心配しないでもらいたい。」
エルドアン首相の演説のあと、花火が空を彩った。

■「この政権は、76%の国民への奉仕者だ」

エルドアン首相は、続いてアンカラのアルトゥン公園で、彼を出迎えた何千人もの支持者に演説した。国内外でトルコの強力化を快く思わない人々がいるとし、次のように話した。

「国際メディアは、トルコに関しいい夢をみれるだろうか。国内には彼らの手下もいる。今、テレビや新聞で政権を攻撃している。金融ロビーと行動をともにしている。国内、国外の金融ロビーと協働している。市場ロビー、予想屋たちは、イスタンブル市場は崩壊したといっている。イスタンブル市場が崩壊したら被害をこうむるのは、私ではない。あなた方だ。あなた方は、これを私たちに対し、IMFの借金返済の際にもやったでしょう。あなた方は、「IMFから借金をしない」と。何度もそういった。しかし私は、「借りない」といったのだ。なぜなら、この危機は私たちをかするだけだ。彼らは冷笑した。しかし、235億ドルの借金があったが、いまは、返済をおえ、IMFとの関係はなくなった。これを面白くおもっていないのだ。中央銀行の金庫には、275億ドルしかなかったが、今は、1300億ドルがある。これは、テクスィムのゲズィ公園事件ではない。15本の木がほかの場所に植えられたことの事件ではない。この国の首相は、いくつのかロビーの首相ではない。我々は、身寄りのないものの味方だ。これを、皆に説明してもらいたい。」

■「我々の方が、環境派だ」

党として、環境を重視してきたとするエルドアン首相は、「我々は環境派だ。しかし、環境とは単に木のことではない。環境のなかには、歴史、文化、大気汚染、ゴミ収集まで含まれる。私は、イスタンブル市長時代に、これを果たしたとき、アンカラではメリフ・ギョクチェン市長がこれを達成した。今になって我々に対し、環境とはなにかの講義をしようとしている。私がイスタンブル市長だったとき、今、タクスィム・ゲズィ公園にいる若者の多くは、まだ生まれていなっただろう。イスタンブルに何があったのかを彼らは知らないのだ。彼らは、共和人民党(CHP)の残したゴミの山のことを知らない。なぜならCHPの精神は汚れているからだ。彼らは、CHPの時代の大気汚染を知らない。なぜなら、この精神は、汚れているからだ。なぜなら、この国で自由への戦いは、AKP政権によって頂点に達したのだ」と述べた。

■「このならず者を、大きくしないように」

党支持者らは「神は偉大なり」と叫び、「まっすぐに立て、頭を下げるな!首相はここだ、ならずものはどこだ」のスローガンをさけぶと、首相は、「我々は、まっすぐにたち、うなだれたりはしない。いま、次のようにいうものがいる。『右派でもない、左派でもない、ならずもの(çapulcu)だ、ならずもの!』好きにすればいい。決してこのならず者たちを、増長させていけない。ご存じのように、この連中は長いあいだ、この国のお荷物だ。お分かりになるでしょう。私のいいたいのは、金融ロビーは身の程を知れということだ。そのためにやるべきことがある。どうしなくてはいけないかは、みなさんもご存じでしょう。今年、一番もうけたのは金融ロビーだ。かれらの資金源を断つのはあなた方だ。我々は今日までがまんしてきた。利子が下がりはじめると、この金持ち連中は困りはじめた。今こそ、国民として彼らに教訓を与えるべきときだ。政府系の銀行を利用なさい。それはひとつではなく、いくつもある。ここでは口にしないが、それが何かはごぞんじでしょう」と話した。

■「そろそろ、このデモに終止符を」

ゲズィ運動を支持する芸術家らを批判したエルドアン首相は、「芸術家らに呼びかける。あなた方は、この10年の政権の間に、何を政権から望み、得られなかったことはあったのか。しかし、今後はそうはいかない。今までのようなことはなくなる。なぜなら、国民の政権に敬意を払わないものは、その代償を払うのだ。私は、ここアンカラで、楽しんでいる人々に呼びかける。そろそろ、この行動に終止符を打ちなさい。しかし、イェニチェリ軍団のように、人を侮辱することをつづけるなら、申し訳ないがそれはかなわない。この知事を罷免せよ、あの警察署長を罷免せよ、あれをせよ、これをせよと。なにか役にたつ意見があるなら、もってきてもらいたい。そのときは、みな実行する。この政権は、76%の人への奉仕者だ。この政権は、トルコ人の、クルド人の、ラズ人の、みなの奉仕者だ。(南東アナトリアの)ハッキャーリやシュクナクに空港を作ると、あなた方にいったでしょう。10年前に、これを信じるひとがいただろうか。我々はこれを続けます。そこにいたければいればいい、続けたければ続けるがいい。ここには、破壊をせず、燃やさない、建設する人々がいる」と述べた。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30320 )