ゲズィ公園打撃の観光業、望みは「断食ツアー」
2013年06月13日付 Milliyet 紙


旅行業界は、ゲズィ公園事件を受け、アラブ諸国からの(イスタンブル)断食ツアーの予約取消しが生じているものの、速やかに元通りに戻るだろうと述べている。

ゲズィ公園事件を受け、アラブ諸国からの「断食ツアー」予約取消しが生じているものの、速やかに元に戻ると明言された。観光ホテル経営者・投資家連合 (TUROB)のティムル・バユンドゥル総裁は、旅行業者よりイスタンブルツアーの予約取消しが数件生じており、この中には中東諸国の旅行業者も含まれると明らかにした。そして、断食月にかかるツアー予約も、同様の状況であると述べた。

■真っ先にアラブ諸国よりツアー予約キャンセル

同代表は、断食月は観光業者にとって一般的には難しい時期であるが、ここ数年「イスタンブルで断食」と題した広告を展開し、特に、アラブ諸国より多数の旅行 客を招致することに成功したと述べる。「イスタンブルのホテルにとって、断食月は(客が集まらず)難しい時期であり、アラブ諸国からの旅行客が頼みの綱となっている。ただ、今年は、『イスタンブルで断食』ではなく『我が家で断食』となるかのようだ。ゲズィ公園事件発生以来、真っ先にアラブ諸国からのツアー予約キャンセルがあった。現在、ツアー予約状況は停滞している」と述べた。

トルコホテル業者連盟(TÜROFED)のオスマン・アユク総裁は、(イスタンブルを訪れる)旅行客の性質上、イスタンブルではこうした事件後、(状況が)速やかに正常に戻るだろうと述べた。

アユク氏「事件が終わりを迎えれば、(状況が)速やかに正常に戻るであろう。イスタンブルは、そういった場所だ。イスタンブルを訪れる観光客の多くは、 パッケージツアーではなく、個人旅行を選ぶ。旅行代理店は一旦予約キャンセルをすると再び戻ってくることはないが、パッケージツアー以外の旅行客は、情勢如何で決定を変える可能性がある」と話した。

■イスタンブルで断食

イスタンブル・ショッピング・フェスティバル(ISF)のフュスン・タヴス代表は、昨年(2012年)、アラブ人旅行客向けの「イスタンブルで断食」キャンペーンが大成功を収めたこと、旅行客数は32%増、トルコ航空サウジアラビア、クウェート線の旅客数がそれぞれ97%増、144%増となった、と述べた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:30412 )