タクスィム連帯プラットフォームメンバーをはじめとし、芸術家らも参加した代表団が、タイイプ・エルドアン首相の求めに応じ、首相府公邸に入った。約4時間続いた会見のあと、政府は、ゲズィ公園の整備を、裁判所決定がでるまで延期すると発表した。
2週間来、トルコの唯一の問題となっているタクスィム・ゲズィ公園の解決のため、エルドアン首相と面会したのは、タクスィム連帯プラットフォームの代表と並んで、芸術家たちだった。彼らは、夜23時30分から、首相府公邸に入った。
■司法判決が待たれる
約4時間続いた会合のあと発表を行ったAKP副党首で党報道官のヒュセイン・チェリキは次のように話した。「最終的には、トルコは法治国家だ。ゲズィ公園についての裁判所の決定がある。裁判所決定が我々に有利なものとなっても、政府としては、住民の意見を聞くため住民投票を行う。イスタンブルの人々が下す決定は、我々にとって何より重要だ。勝訴がでても敗訴が出ても、政府はそれに従う。」
■国民投票(REFERANDUM)ではなく住民投票(PLEBİSİT)
「住民投票PLEBİSİT」という形の、特に市町村が施政に関し住民の意見を聞くための、国民投票のミニ版がある。プレビシットなんて、発音も難しい。 わかりやすく、ということで、国民投票(REFERANDUM)といってしまった。ここまできたら、イスタンブルの人が何を望み、何を望まないのかを計るために、住民の投票を求める。イスタンブルの人々の下す決定は我々にとって非常に重要だ。我々に有利でも不利でも、いかなる結果がでても、政府はこれに従い、そうしなくれはならない。」
■過剰な暴力の使用
時に過剰な暴力がつかった警官に対して厳重な対応が求められた。始めから言っているように、 政府も同じ考えだ。必要な対応がはじめられた。国家公務員に罪を犯す権利があるわけではない。ゲズィ公園は現時点で公園だ。住民の投票の結果がでるまで、ここに別の何かはつくられない。ただ、特定のグループが、次第に24時間暮らす公園になってしまったのは、即刻、やめさせねばならない。一人の兄として申し上げる。
■「暖かいベッドでねなさい」
自分の家の、温かいベッドでねるのが正しい姿だ。ここにきた芸術家や代表らの意見もその方向だ。この緊張が一刻も早く終結することを求めている。つらい思いをされた方々に遺憾の念を表したい。心が傷ついた人にも申し訳なかったといいたい。ただし、この言葉にあの場にいる非合法の組織は含まれていない。
■「再び日が昇る」
「もう何時間かすれば、新しい太陽が昇ってくる。トルコの首相は、18時間以上、働いている。明日はもっとたいへんな一日になる。もしトルコが民主的な国でなければ、こんなことはおこらなかった。政府は、非常に寛容に対応してきたし、今後もそうする。政府が、そんなに長い間、ゲズィ公園を占拠状態にしたままにするとは思わないでもらいたい。」
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30420 )