エルドアン首相、15日AKP集会演説、「拳骨で向かってくるものと、握手はできない」
2013年06月16日付 Milliyet 紙


15日午後、アンカラのスィンジャンで開かれたAKPの集会で演説したエルドアン首相は、ゲズィ公園のデモ参加者にメッセージをおくり、「将来をともに築こうと皆に手を差し伸べたが、彼らは、我々に拳骨をのばしてきた。殴りかかってくるものと、握手はできるか?」と述べた。

タイイプ・エルドアン首相は、タクスィム・ゲズィ公園での抗議が続いている最中に開催をきめた「国民の意志へ敬意」集会の最初を、アンカラ・スィンジャンで開催した。スィンジャンからゲズィ公園に向けて、厳しいメッセージをおくったエルドアン首相は、「明日(16日)、イスタンブルで我々の集会がある。聞くがいい、はっきりいおう。タクスィム広場は、立ち退かれる、立ち退かれる。立ち退かない場合は、もはや、この国の警察がそこを開けさせる術をしっている」との表現で、最後通知をした。エルドアンは、10万人近い人の集まったスィンジャン広場の集会で、「この策略をうちやぶり、さあ、歴史を刻もう」のスローガンのもとで開催された「国民の意志へ敬意」集会で、次のメッセージを発した。

■拳骨で向かってくるものに、握手ができるか?

将来をともに築くために、いかなる区別も行わず、皆に手を伸ばしたが、彼らは拳骨で答えてきた。拳骨で向かってくるものを、握手ができるか?残念ながら、このような不幸な推移のなかで、今日、ここから出発せざるをえない。スィンジャンがスタートだ。これは同時に、2014年3月の選挙に向けての、地方キャンペーンの最初の一歩だ。だれにも、トルコを通りごとに、町ごとに、村ごとに区分けをし、互いに敵対させることを許しはしない。インシャッラー、全ての陰謀は消化不良となるだろう。
(中略)

■後退はない

トルコに対する、7600万の人に対するこの醜い試みの前で、決して、後退はしない。あなた方は、我々を選挙で選んだのだ。この信託は我々の聖域だ。決して心配しないでもらいたい。その信託は、我々の正義であり、名誉である。あなた方の信託を、神にかけ、粗末にはしない。国民の選択により構成された議会や国民の選択で任についている政府に対し、誰も攻撃はできない。

■誰も脅すことはできない

誰も我々を恐れさせることはできない。いかなる資本家グループも、いかなる金融ロビーも、いかなる暗黒の組織も我々を脅し、怖がらせ、後退させることはできない。我々は、この道を国民のために歩みはじめた。我々はこの道を国民とともに、歩みはじめた。心配しないでもらいたい。我々はこの道を、亡きメンデレス、亡きオザル、亡きエルバカンのように、喪服をきて歩みはじめた。
(中略)

■立ち退かせる方法を知っている

タクスィム・ゲズィ公園に今も残っているのかどうか、知らない。知っているように、この件は、いま司法の手にある。司法のプロセスにある事件に対し、今も、そこに残っていることの意味はない。それならば、今も、そこに残っている人々がいるなら、どうか、そこから立ち退いてもらいたい。善意の人々には、「立ち退くように」と言っている。そこは、非合法の組織が占領する場所ではない。明日(16日)、イスタンブルで我々の集会がある。聞くがいい、はっきりいおう。タクスィム広場は、立ち退かれる、立ち退かれる。立ち退かない場合は、もはや、この国の警察がそこを開けさせる術をしっている。そうそう、連中がそこにがんばっているのは知っている。「朝10時に発表する」と言っていたが、発表しなかった。「午後3時」といったが、発表しなかった。この国は、悪いが、お前たちのおもちゃではない。

■会場からのメモ

・スィンジャンの集会会場を回りのビルには、「The World Is Watching The Realities Now」、
「鍋やフライパン(を叩いての)騒ぎではなく、来て、見よ、アンカラのこの雰囲気を」、「イノニュスタジアムを公園にせよ、名前はチャルシュだ」、「最後に決めるのはチャルプチジュ(無法者)ではない、信愛なる国民の声だ」という垂れ幕がかけられた。

・また、英語とトルコ語でかかれた、「手に火炎瓶と棍棒をもった人々がホワイトハウスに行進し公共財を壊すのを、思い描けるのか、CNN」という垂れ幕も目についた。

・集会の会場には、3つの三日月を描いた(民族主義者行動党の)旗をもったグループもいた。ウルクジュ(民族派)のグループは、「あなたが燃えず、私が燃えず、我々が燃えなかったら、暗闇はいかに光明に転じるのか。灰色の狼」とかかれたプラカードをかかげた。エルドアンは、会場にいたウルクジュ(民族派)のグループに、「民族主義者行動党の皆さんにも感謝する、ここにきてくれてありがとう」といい、彼らに挨拶を送った。

・一部の市民のなかにも「まっすぐに立て、うなだれるな、ウルクジュ(民族派)はあなたといる」というプラカードをもっていた。民族派は、エルドアンがスィンジャンに入ったときも車列をつくり、歓迎しているとアナウンスがされた。エルドアンは集会のあとも、ウルクジュのグループの一人をよび、しばらく話をした。

・集会を国内外の200人の新聞記者が見守った。

・トルコ国旗とAKPの旗がふられた。「このポーズは、CNNとBBCのためのやっている。さあ、彼らに翻訳してやってください」とアナウンスがされた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:30457 )