シリア:ダマスカス郊外のアル=マッザ軍事飛行場近くで爆弾テロ
2013年06月17日付 al-Hayat 紙

■アル=アサド大統領が移動に利用するアル=マッザ空港近くで爆発が起き、兵士20人が負傷

2013年6月17日『アル=ハヤート』

【ベイルート:AFP】

シリア人権監視団によると、政権幹部や士官らが使用するダマスカスのアル=マッザ軍事飛行場近くで日曜日晩、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、シリア軍兵士が少なくとも20人負傷した。

同監視団によると「激しい爆発がダマスカス県のアル=マッザ地区を揺るがした。爆発は、爆弾が仕掛けられた車によるもので、アル=マッザ軍事飛行場近くの軍の検問所の一つを狙ったもの」だという。

また同監視団によると、爆発で「少なくとも20人が負傷、また死者も出たが今のところその数は不明」だという。

さらに「爆発音はアル=マッザ地区やダマスカス県の他の地区でも聞こえ、その直後には救急車両の音も聞こえた」としたうえで、爆発後には大きな火災が発生し、遠い場所からも見ることができたという。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は「狙われた空港は、ダマスカス国際空港と同様の重要性を持っている。同空港は、バッシャール・アル=アサド(大統領)が移動で使用し、また政権高官や軍司令官らも使用している」と述べた。

またアブドゥッラフマーン代表は、同空港が、ダマスカスおよびその周辺の防衛を任務とし、大統領の弟のマーヒル・アル=アサド准将が指揮する、国内最強と目される第四機甲師団が警護を行っていると付言した。

シリアの首都では6月11日に別の爆発事件が発生、県内中心に位置する治安拠点を狙った自爆テロで少なくとも14人が死亡している。

シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

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( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:30474 )